ヒーローは水色の王子様。

♡ ページ8

水 side

💙「ねぇ、A。このこと先生に相談しなよ。」


『んー、それはできないかな。話し合いとかさ、親が私に興味ないの言ったでしょ？』


💙「それは…」


『助けてくれてありがとう。でもころんくんのために私ここで身を引こうと思う。』


💙「えっ、？」


『私のこと庇ってたら、ころんくんが標的になっちゃうよ。』


💙「僕は標的になっても…」


『ダメだよ。私、こーゆーの何度か経験してるんだ。もう慣れっこ。』


💙「ちがっ、僕は…」


『本当に本当にありがとう。じゃっ、ここで…』


ぎゅっと手を掴む。


『…ごめんね、』


何言ってんの…


僕の方が何も出来なかったじゃん…


💙「何も出来なくてごめん、でも一度決めたらやり通すのが筋だから。」


💙「Aを絶対守り抜く、約束だよ。」


小指と小指を交わす。


『私…っ、誰かに必要とされたくてっ…』


💙「必要だよ。Aは僕にとって、大切な友達だから。」


『ありがとうっ、』


この日はここで別れを告げ


それぞれの帰路についた。

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