私は捻じれを持つヒーローの卵《2》 (ページ16)

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貴方視点

「……」

爪を食い込ませすぎた…

リカバリーガールの所に行かないとな

廊下を歩きながら

軽く止血する

けど血が止まる気配はない

すると角で誰かにぶつかった

「！すいませ…ん……轟…」

轟「鏡弥…大丈夫か？」

轟は手を差し伸べてきた

「ぁ………ありがとう」

怪我をしていない方の手で

その手にそっと手を添える

「ありがとう、轟」

轟「あぁ……お前、その手」

「気にするな…すぐに治る。もうほっておいてくれ」

そう言ってもと来た道を戻ろうとした

ところが…

腕を握られた

「なにして…」

轟「鏡弥、俺はお前と戦うことになるのなら、全力で戦いたい。だから、治してくれ」

「……わかった。リカバリーガールの所に行くから離してくれ」

轟の手には私の血がついていた

「！すぐに洗い落としてくれ」

轟「いや…別に……」

「……ッ…」

何故か怖くなって

保健所とは逆に走ってしまった

私は…

ﾎﾟﾀｯ…