不 良 学 校 . 【HQ】Part3

転校して101日目 ページ21

Aside




『…………………………は？』






私の口から出た言葉はたったのこれだけだった。
否、これで精一杯であった。





高熱のせいで頭が全然回らない中、目の前にいるリエーフは次から次へと話を進めてくる。




リ「いやだってAさん1人なの辛いでしょ？それだったら俺達が看病してあげますって！」




『…いい、別に1人でもなんとかなるし』





リエーフの言う"俺達"とは誰を指すのかわからないが、とりあえず面倒事を避けたかった私は彼の言うことを否定しなくてはならなかった。




しかし、否定したはいいが本当に私1人で大丈夫なのだろうか？と不安で押しつぶされそうになっているのも事実であった。




研「…君、すごくつらそうな顔してるよ。さっきよりも熱が上がってるんじゃない？」



リ「うわ、本当だ！」

リ「Aさん！ここは俺達に甘えちゃってくださいよ！」



『……っ』




リエーフの声が頭に響く。

痛い。

痛い。

だるい。



つらい。




研磨さんの言う通りきっと私の熱は上がっているのだろう。
立っていることすら辛く感じている今、研磨さんとリエーフに言い返すことなど不可能であった。



今にも倒れそうな私を見てか、リエーフは「…よっ、失礼しますよ」といい、私のことを抱きかかえた。




もう抵抗する余力すらないため、彼らの為すままにされていく。


そしてリエーフに抱きかかえられてから私の意識はだんだんと遠のいていき




リ「あー…、研磨さんすみません。俺Aさんのこと抱えてるのでお会計お願いしちゃっても大丈夫ですか？」


研「…ん、ついでにその風邪薬も払ってきちゃうよ」


リ「そうっすねー。お願いします！」


研「とりあえず会計が終わったらクロたちのところ戻るよ」



リ「うぃっす！」





彼らがこんな会話をしているなんて知らなかった。




・* ✩ * ・* ✩ * ・*





((リ「ていうかAさんめちゃくちゃ軽いんだけど…」))

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