不 良 学 校 . 【HQ】Part2

転校して60日目 ページ22

Aside


どれだけ時間よ止まれ､なんて思っても時間は1秒1秒進んでいく。


それがどれだけ憂鬱で､どれだけ嫌なことか。



・




『(そろそろ出ようかな…)』


つけていたテレビを見れば､『8：02』と示されていて。

もうそろそろ出ようと､テレビを消し､部屋の電気も消し､荷物を持ち､自分の号室から出る。


『行ってきます…』

誰もいない部屋(家?寮?←)に挨拶をし､外に出る。



ｶﾞﾁｬｯ



鍵を回し､ちゃんと閉まったか確かめてから学校へと足を進める。



『…』


ここから学校までは5分もかからない距離なので､すぐ学校につける。
それがよかった､と思うときもあればもうちょい長くてもいいのにな…なんて思うときもある。



今はその後者である。


つまり､長くていいのにな…という気持ち。
しかし､足を一歩々々進めるにあたって､学校との距離は確実に近くなっていく。



・

ﾋﾟﾀﾘ


足を止める。



『…はあ』


約3分ぐらい歩いただろうか。
私の目の前には嫌で嫌で仕方ない学校がある。



『(なんで毎日ちゃんと学校行ってるんだろ、私…)』


学校に入ってしまえば､普通に授業をサボったり時には……喧嘩をしたり。
普通じゃやれないことをやるのに､変に真面目なのか､学校だけは真面目に来るのだ。


『…はっ』









＿＿＿＿＿そんな自分が馬鹿馬鹿しくなってくる。







・

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