□鈍感 ページ5
『肩痛い…』
Geroさんとめいちゃんに揺さぶられた肩が未だに痛い…と言うかめいちゃんが握ってた右肩が異様に痛いや
肩を軽く回しながらエレベーターのボタンを押した。
「あ、A〜?」
『…えっ……だ、だるちゃん』
「えっそんなビビらんでもええやん」
『だって、だって昨日…』
「うん好きやからキスしたなぁ……あ、開いたで」
『あ、うん』
そう言って開いたエレベーターに乗り込んだ。
…………あ、いやこれ乗ったらよくないのでは…?そう思った瞬間だった。
ドンッ
『わっ!?だ、だるちゃん…?』
「A…好き」
『うむっ…んぅ』
あ…やっぱりよくないやつ…!!!
逃げようとする私の顔をだるちゃんの大きな手に固定されて、
ふにふにとキスをして来るだるちゃん。
されるがままは良くない気がしてなんとか身を捩ってキスから逃れた。
『だ、だるちゃんよくないよ…』
「…Aが分かってくれんから」
『え…?だって知らないもん…』
「はぁ…?俺高校時からあんなにアピールしとったのにA鈍感すぎやん…」
『アピール…??』
アピールなんてされたっけ…記憶になくて首を傾げてると
だるちゃんはマジかと言って苦笑いを浮かべた。
そして私の頬から手を離すと今度はぎゅっと抱き締めてきて今度はこう言った。
「ずっと片想いしてんやけど…責任とってやA」
『私…だるちゃんの事そういう風に見てないから良く分かんないよ…?』
「ええよ。絶対好きにさせるし」
チンッ
『あ、えっと着いちゃったね』
タイミングが良いのか悪いのか、
だるちゃんの部屋の階にエレベーターが着いた。
だるちゃんは渋々私から離れたけど降りようとはしなかった。おまけにドアも閉まってしまった。
「Aの家行っていい?」
『私この後配信しようと思ってて…』
「知っとるよ雑談するんやろ?俺も混ぜてや」
『………何もしない…?』
「何もって?」
『……… え、えっちなこと…』
「…………………」
『だるちゃん…?』
「……………それは反則やろ」
『何が…?』
だるちゃんは大きなため息と二度目の苦笑いを浮かべていた。
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作者名:まる。 | 作成日時:2023年3月6日 22時