ストロー噛んでますよ、牛沢くん (ページ4)

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4日目ページ4

ホームルームが終わって授業も終わって、あっという間に放課後。結局牛沢くんとは話せずじまいだった。
ジュースに気付いてほしくてちびちび飲んでたけど1日もあればそりゃあ200mlなんてあっという間なわけで。

「A今日一緒にカラオケ行こ」
「えぇ、なんで？」
「めっちゃ歌いたい気分なんよ」

最近髪を赤っぽい茶色に染めた後ろの席の女子が誘ってくる。KPOPが好きな奴なので古き良き歌が好きな私とは好きな歌のセンスが真逆すぎてたぶん一緒にカラオケ行ってもお互い楽しくない気がする。

「うちボカロもいけるし」

ボカロも行けるらしい。ちょっと行く気になってきたけど私歌下手なんだった。

「歌下手すぎて鼓膜破ってしまいそうだから90点取れるようになるか金曜日の放課後行こう」
「おけー、じゃあ金曜日の放課後行こ」

私のボケは軽くスルーされ、ついでにカラオケの予定を立てられ女子は帰って行った。
私も帰りたいけどバスまでまだあと10分くらいあるから待ちぼうけ。みんなは部活行ってるか帰ってて、クラスには私が1人。
暇だな、黒板に絵でも描こうかな。誰描こうなんて思いながらスマホでキャラクターを調べてたらガラリと教室のドアが開けられた。