第50話 ページ1
緑「ご、ごめん！ちょっと問い詰めすぎちゃったかも。怖い思いさせてたら、ごめん。」
下を俯いた私を見た緑川くんが慌てて私に謝る。
『……き……った。』
緑「え？どうしたの？」
『緑川くん。私、私ね。
…私、涼野くんのことが好き。好きに、なっちゃった…。』
緑川くんは驚いた顔をした後、すぐに嬉しそうな顔で私に笑いかけた。
緑「そっか……そっか！！俺、水無瀬さんのこと応援するよ！」
『ありがとう…、緑川くん。』
皇「……も〜やっと自覚したのね！！待ちくたびれちゃった！」
八「よかったわね。」
(え。)
ぐるりと後ろを向くと、いつの間にかマキちゃんや玲名ちゃんが私の背後に立っていた。
『マ、マキちゃん、玲名ちゃん！？』
皇「テストも終わったし、紗季も連れてご飯誘おうと思ったら…なんだか大事な話してたから盗み聞きしちゃった♡ごめんね、紗季！」
『い、いつから聞いてたの！？』
八「リュウジが紗季に風介のこと好きなのかって聞いたあたりから。」
『ほぼ全部じゃん！！恥ずかしい…』
顔を赤く染めて下を俯くとマキちゃんが笑った。
皇「あはは！まあまあいいじゃん。遅かれ早かれマキたちには気づかれてるって！
それでさ、リュウジと紗季。テストも終わったし、皆でご飯行かない？勉強見てもらったし、紗季にはいつもよくしてもらってるから！」
緑「お、やった！お腹空いてたんだよな〜。他は誰が行くんだ？」
八「晴矢と風介と、今日は愛もいるわ。ヒロトは用事があるからまたの機会にですって。」
緑「お、愛が来るのか！水無瀬さんは愛とは初対面だよね？」
『うん、初めて会う人だね。上手く話せるかなあ…。』
初対面との会話が苦手なため、不安をぽつりと溢す。
緑「大丈夫だよ！愛はツンツンしてるところもあるけど、根は優しいからさ！何かあったらフォローするから、いつでも頼って！」
『ありがとう、緑川くん。』
八「さ、集合場所の校門まで行きましょ。」
皇「レッツゴー♪」
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作者名：Haruhi | 作成日時：2024年3月15日 13時
