第44話 ページ44
「えっと…先生とAはどういったご関係なんでしょうか…?」
独歩は俺たちのただならぬ雰囲気を感じたのだろうか気遣うように俺たちの関係を尋ねてきた。
過去の関係を隠す必要は無いとは思うがどうやら3人は知り合いみたいだからどうにも言いかねてしまう。
「2年前まで俺は看護師として臨床現場で働いていたんだよその時にお世話になっていたのが神宮寺さんなんだよ」
ちょっとトラブルがあってニホンを出たことを言いかけたがやめた。
「先生がТDD結成前の知り合いってこと?」
「その、TDDってのが何かわからないけどそうなるのかな?」
一二三が言うTDDが何かわからないけれど多分そうですよね?という目線を神宮寺さんに送る。
神宮寺さんは少し困った顔をした後、そうだねと返した。
「えーATDD知らないの?!あんなに有名なのに?!」
「先生や飴村乱数、碧棺左馬刻、それに山田一郎が組んでた伝説のチームだぞ?!」
「え、ち、ちょっと待って…なんでそこに一郎が出てくるんだ。それに碧棺や飴村乱数に神宮寺さん?どういうことだ?」
一二三と独歩の口からTDDや神宮寺さんと一二三たちで組んでる麻天狼について詳しく聞いた。
えっ、なんか、それぞれの場所?ごとに派閥みたいなのがあるの?しかもイケブクロって一郎たちが仕切ってるの?お兄ちゃん知らなかったんだけど…
「ねぇ、Aってさー、山田一郎と知り合いなの?一郎って呼び捨てだったし」
「あれ、独歩に話してなかったっけ?一郎は俺の弟だよ」
「「え」」
一二三と独歩はさすが幼馴染みと言うべきか2人とも同じ顔をして驚いている。神宮寺さんはと言うとやはりか…と言った顔で俺を見ていた。
「一郎くんを見ているとたまに君に重なって見えていたからもしかしてとは思っていたよ、顔も似ているからね」
「確かに!!言われてみれば似てるかも!!」
「俺も薄々そんな気がしてました…初対面の時あれ?って思ったし」
まじまじと整った3人の視線が俺の方を見ているためいたたまれなくなってしまう。
とりあえず…宣伝だけはしておこう
「…今後とも萬屋山田をどうぞご贔屓に」
一応の営業スマイルと共に麻天狼の結成秘話などを聞いて彼らとの楽しい食事会を終えた。
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たかし(プロフ) - 咲夜さん» ご指摘ありがとうございます。ご指摘の件について訂正致しました。ありがとうございます。 (2019年12月1日 7時) (レス) id: 77e33eaa81 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 16話の辺りの話で「観音寺さん」となっている所は「観音坂さん」では無いでしょうか? (2019年12月1日 2時) (レス) id: 7c299e15d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たかし | 作成日時:2019年11月20日 23時