第39話 ページ39
「ただいま戻りました」
しばらくして三郎が居間に顔を出した。
「おかえり三郎」
三郎は帰ってくるなり俺の所にやって来てそのまま抱きついてきた。
どうしたんだ三郎今日は甘えただな。
三郎にももうどこにも行かないと言う気持ちを込めて抱きしめ返す。
「今日は僕と一緒に寝てくれませんか?」
そんな可愛い弟からのお誘いにもちろんと返す。
「なっ、てめぇずりぃぞ俺だってA兄ちゃんと一緒に寝たい!!」
これこそ両手に花だ。左腕には二郎が右腕には三郎が腕に抱きついている。
「おら、てめぇら兄貴から離れろ、二郎も三郎も課題あんだろ」
「ちぇ〜」
「…わかりました」
その後兄弟4人でスーパーに行き夕食を作った。
たまにはみんなで作るのもいいなと思いながらスーパー帰りに寄ったケーキ屋のデザートをみんなで食べる。
「…その医者今どこにいるか知ってるのかよ」
先に食べ終えた一郎は明らかに不貞腐れているように見える態度で言った。
「えっと、確か風の噂でシンジュクにいるって聞いたけれどシンジュクに行ってないからな分からないな」
2年も経っているのに今更逢いに行くのも気が引けるし
「…その人ってどんな人なの?」
「えっと、俺よりも背が高くて美人でまぁ、少し天然な人だったね」
あの人のことだからもう素敵な人見つけているだろうし俺的にも気持ちを切り替えられているつもりだ。
「…シンジュク…医者…兄貴より背が高くて…美人」
「えっ、兄ちゃんそれってまさか…」
そんな会話をしていたとは知らず何故かこの日からシンジュクには絶対に行くなと言われた。
***
Aがお風呂に入っている時にあったかもしれない小話
「低脳もそんな顔が出来たんですね」
Aがお風呂から出てくるのを弟3人でソファで待ちながら三郎が口を開いた。
「なんだよ俺たちの空気に入って来れなかったくせに」
「なんだと!!お前の泣き顔なんてA兄以外だったら嘘泣きだってバレてんだからな!!」
「ふざけんな!!半分以上ガチ泣きだわ!!」
「威張ることじゃないだろ!」
「おい、二郎、三郎、喧嘩すんじゃねぇ」
「「だって三郎が/低脳が」」
二郎と三郎の真ん中に座っていた一郎が2人の頭をはたいた。
「結果的には兄貴がずっとここにいてくれるんだからそれでいいだろ?」
今日の一郎は機嫌がとてもいいなと二郎と三郎は思うのだった。
いつもなら拳骨を食らってるところだ。
「兄ちゃんが俺の兄ちゃんで良かった…」
「それには不本意ですが二郎に同意です…」
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たかし(プロフ) - 咲夜さん» ご指摘ありがとうございます。ご指摘の件について訂正致しました。ありがとうございます。 (2019年12月1日 7時) (レス) id: 77e33eaa81 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 16話の辺りの話で「観音寺さん」となっている所は「観音坂さん」では無いでしょうか? (2019年12月1日 2時) (レス) id: 7c299e15d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たかし | 作成日時:2019年11月20日 23時