【ヒプマイ】占い師って詐欺師に入るのか【男主】

第34話 ページ34

｢はいどうも〜芸人やってます白膠木簓言います。今日はここイケブクロでイケブクロの人も気づいとらん魅力をお伝え出来ればと思っとります｣

午後1時、トウキョウのとある人気番組では、人気急上昇のピン芸人白膠木簓がイケブクロの街に来ていた。
特に若い人からの支持が高いだけあって白膠木簓の周りには中高生の人だかりができる。

「なになに…ほうほう、白膠木簓さんが行きたいところで構わんって？ってなんで投げやりやねん!!」

白膠木簓がスタッフが持つカンペを読み上げビシッとカメラに向かってツッコんだ。

「…イケブクロの行きたいとこと言えばそうやねぇ…」
簓は一瞬考えた素振りを見せるがせやったわとぽんと手を叩いた。
「どついたれ本舗っていうトリオやってましてねそれがもうとにかくおもろいんですわ、そんなわけでどうぞよろしゅうお願いします」

トリオは組んでてもどついたれ本舗は芸人ではありませんとテレビの下に注意書きでテロップが出る。

「そういう訳で、イケブクロの代表さんの名前…えっと…なんやったかな」

バスブロだって〜山田一郎くんだよ!!二郎くんだって!!三郎くんだよぉ〜

簓を囲む中高生の声が飛び交う。

「あぁ、せやったせやったバスタブやったな、バスタブですーってそれお風呂やんか!!」


1人でノリツッコミをする簓だが、敵地のど真ん中での挑発とも取れる。

「確かBuster Brosの皆さんって萬屋を経営しとるんやっけ」

スタッフのカンペにはその近くに行ってみますかの文字
簓はその文字を読んで行ってええんですかねぇと言っているが…スタッフは前も取材に行ってるから近くに行くくらいならと提案し簓は頷いた。

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