第29話 ページ29
「Aは何賭ける？」
そう言って顔に垂れてきた髪を耳に掛けた帝統に一瞬だけ反応が遅れたのは内緒だ
「…そうだな」
「俺が勝ったら1週間泊めてくれ」
1週間…？知らんやつの家に1週間って…
「まさか、お前家ないのかよ」
正解っ!!って、そんなニカッと笑って言うもんじゃねぇよ
「まぁ…シブヤに家あるし1週間なら泊めてやってもいいけど」
どうせ使ってないし、1週間事にハウスクリーニングが入るから汚くはないと思うけど
「マジ?!ラッキー」
いや、そんなに喜んでるけどさまだ、勝負すらしてないからね
「それでAは何を俺に望む？」
興味津々といった表情でこちらを見上げる彼はさしづめ大型犬だ。
耳としっぽが見えるぞ
新しいタイプの人間だな…大型犬にも見えればふとした瞬間に見える暗い影
…面白いやつ
そんなことも思いながらニヤリと口角を上げ俺はぐいっと帝統の顔に顔を寄せた。
「お前」
「えっ？」
「お前の身体だけ貸せ、心はいらねぇ」
気に入ったよ、帝統クン
帝統の瞼が震えたのを見て俺は更に笑みを濃くした。
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たかし(プロフ) - 咲夜さん» ご指摘ありがとうございます。ご指摘の件について訂正致しました。ありがとうございます。 (2019年12月1日 7時) (
レス) id: 77e33eaa81 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 16話の辺りの話で「観音寺さん」となっている所は「観音坂さん」では無いでしょうか？ (2019年12月1日 2時) (レス) id: 7c299e15d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たかし | 作成日時：2019年11月20日 23時
