第26話 ページ26
イケブクロに着き自宅に向かう途中、向こう側から見覚えのある赤いパーカーが見えた。
「兄貴、どこいってたんだよ!」
俺を見つけるとこちらに駆け寄ってきてその勢いのまま抱きついてきた。しっかりと受け止めて抱きついてきた一郎の頭を撫でる。
「何も言わずに出ていって悪かった」
「本当だぜ、二郎と三郎なんてまた、出て言っちまったかもってグズグズ泣いてたんだぞ」
「うぅ…すまない二郎、三郎」
俺は2人の弟の泣いてる姿を想像し心を痛める。
「…ヨコハマに行ってたのか?」
俺の肩に顔を埋めた一郎の表情は見えないが分かる。
「可愛い弟たちの勇姿を見に行こうと思ってたんだけど…迷子になっちゃってさ」
「それだけか?誰が知り合いに会った?」
「…知り合いって言っても仕事の取り引き先の人とかにはたまたま会ったけど」
「本当にそれだけ?」
ぐいぐい顔を近づけてくる一郎
顔を近いぞ一郎…これはなんか色々ダメな気がする
俺としては嬉しいけれど!!
「あ、あぁ、途中で絡まれたリしたけど潰しちゃったし」
「ならいいや」
いいやってどういう意味だ、と思ったが口には出さない。
「兄貴っ!今から買い出しに行くから着いてきてくれ」
「もちろん!可愛い弟とデートだなんて嬉しいな」
「…おう」
あれ、今日はやけに素直だな…いつもだったら殴られるのに
まっ、いいっか
そして、俺たちは2人で買い物に行き兄弟みんなで一緒にカレーを作った。
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たかし(プロフ) - 咲夜さん» ご指摘ありがとうございます。ご指摘の件について訂正致しました。ありがとうございます。 (2019年12月1日 7時) (レス) id: 77e33eaa81 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 16話の辺りの話で「観音寺さん」となっている所は「観音坂さん」では無いでしょうか? (2019年12月1日 2時) (レス) id: 7c299e15d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たかし | 作成日時:2019年11月20日 23時