第14話 ページ14
「ねぇねぇ、お兄さん、随分と楽しそうだね。俺も混ぜてよ」
「あ?誰だテメェ、邪魔すんじゃ…ガッッ!!」
「ん、ごめん。なんだって?最後まで聞き取れなかった。」
腰をひねり左足を横から回して足の甲で相手の横腹を蹴る。
そのまま壁にぶち当たりそいつは意識を失った。
「一応、謝ったからね」
グラサン男を一瞥し襲われていた彼の元へと駆け寄った。
「大丈夫ですか、どこか痛いところあります?」
俯いていて顔色は伺えないが彼が落ち着くまで背中をさする。
「あ、いえ、大丈夫…です…すいません…本当にすいません…こんななんの取り柄もない人間を助けていただいて…」
後になるにつれて小さくなっていく声。
この人自分のこと卑下しすぎじゃないか
「無事でしたら良かったです。立てますか?」
一つ彼は頷くと俺が差し出した掌に手を乗せる。
そのまま俺は背中に手を添えて彼を立たせた。
「ありがとうございます…こんな見ず知らずの人間に」
「いえいえ、いいんですよ困った時はお互い様ですから」
彼のスーツに付いた砂を払って落ちていたカバンを渡した。
彼はありがとうございますと俺の顔を見上げた。
あれ、この人って
「あれ、観音坂さん?」
「…雪柳さん?」
知り合いに会えました。
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たかし(プロフ) - 咲夜さん» ご指摘ありがとうございます。ご指摘の件について訂正致しました。ありがとうございます。 (2019年12月1日 7時) (レス) id: 77e33eaa81 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 16話の辺りの話で「観音寺さん」となっている所は「観音坂さん」では無いでしょうか? (2019年12月1日 2時) (レス) id: 7c299e15d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たかし | 作成日時:2019年11月20日 23時