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「……はぁ…。咲翔、また新しいの買ってやるから泣きやめ。あと、智咲もそういって笑うのはやめろ」
耕作は咲翔の頭をごしごしとなでてフッと微笑んだ。とたん、咲翔は「ほんと?!」と目を輝かせた。
智咲はというと、「はーい…」と返事をしたと思えば、咲翔と同じように目を輝かせ彼に言う。
「さくだけずるい!わたしも!あたらしいの
ほしー!!!」
耕作は少し困った顔をしたが、しょうがないと諦め咲翔を撫でている反対の手を智咲の頭へとやった。
「…わかった。今度一緒に買いに行こう」
「「やったー!!やくそくだよ!!」」
咲翔と智咲はきゃっきゃと騒ぎ出す。
先ほど喧嘩していたとは思えないほど、お互いの顔を満面の笑みを浮かべていた。
そこへ子供たちの母親で彼の妻であるAが姿を現した。
「こら〜、さく、ちー!嘘言わないの〜!」
「「きゃ〜!!」」
2人は耕作の手を払い、ドタドタとリビングを出ていく。
「もう!」とAは腰に手をやると子供たちが出ていった扉の方を見つめた。
「……嘘?」
耕作はどういうことだ?とAに顔を向けた。
「あれ、2人で引っ張って壊したの」
彼女の答えをきいた耕作は目をぱちりとさせる。
「咲翔がやっぱり他の色がいいんだー!ってだだこね始めて、智咲がなら壊して新しいの買ってもらおう〜!って」
「ほんと、困っちゃうよね」とAが溜息をつくと耕作は立ち上がり「そうか…」と呟いた。
++++++++++
《裏話的な…》
以前おもちゃが壊れた時、Aは買ってくれなかったが叔父である睦月が買ってくれたので、
父である耕作もきっと言えば!と悪巧みを考えたのでした…笑
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笹原美桜(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2021年10月31日 20時) (レス) @page26 id: 9ad5622aaa (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 続きがとても気になります!お忙しいとは思いますがよろしくお願いします! (2019年8月18日 9時) (レス) id: e53dcff47d (このIDを非表示/違反報告)
鈴木結衣(プロフ) - 続き楽しみです! (2018年9月13日 17時) (レス) id: 27e27da5f6 (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - 読んでみて面白かったです。更新しないんですか? (2018年4月7日 11時) (レス) id: 984f627d8c (このIDを非表示/違反報告)
藍pon(プロフ) - これからどんな展開になるか楽しみです!これからも頑張ってください! (2018年1月1日 1時) (レス) id: 86b2651b30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うるる | 作成日時:2017年9月25日 6時