バーにて【十五港】 ページ15
─リアンside─
店主はなんの悪気もなくそんなことを聞いてきた。服装がそう思わせてる上に、髪が長いから出そうだ。今は邪魔だからこの島に来てから、高い位置に止めてポニーテールのような感じにしてる。
リアン『……これでも女ですよ…。ですがまぁ、男に見えるとは、褒め言葉としておきましょう。何せ話し方を男っぽくしてるので。』
そう言うと店主は目を丸くし、「あらヤダ！ごめんなさい！！……じゃあ美少女ならぬ美少年ね！」と謝ってきた。
人は嫌いだが、この島に来ることももうないだろうから……いや、この店主だから人並みに話せているのかもな。
店主「あなた、名前は？初めて見る顔だけど泊まるとこ、ちゃんとあるの？この島は一見良さそうに見えるけど、天上金を払えてないから日が暮れれば海賊や人さらいなんかに狙われるわよ。」
ほぅ。こりゃまた、耳寄りな情報を聞いたもんだ。
リアン『そうかい。そりゃあ、ありがとう。まぁ船があるから大丈夫だろう。野宿なんかも出来る。大丈夫だよ。』
と言うと、
店主「……なにかあればうちへ来なさいな。匿うことくらいできるから。それと！名前、教えてくれる？」
あえて、スルーしたんだがダメだったか。
仕方ない。偽名を使ってもすぐバレるだろう。名前くらい大丈夫か。
リアン『そうだったな。すまない。私の名前はリアンだ。ただのリアンだよ。……これで良いかい？』
と、言うと
店主「そう、リアンちゃんね。宜しく。私は、ミーナ・アルバータ。ミーナでいいわ。」
そう微笑みながら自己紹介をしてきた。
そんな事を話しているうちに、辺りは、もうすっかり日が沈んだ。一旦船へ戻るか。
そう思った矢先の事だった。
「キャーーー！誰かっ！！誰かったすけて！！」
どこからか聞こえる女の悲鳴。
店主の方を見ると、
ミ「やめなさい。行ってはダメ。……あんなこと日常茶飯事よ。もしあなたが行って何かあったら……。ダメよ。行かせないわ。」
と言いながら、いつの間にか私の腕を、これでもかという程の力で掴んでいた。
まぁ、そうならいいか。人助けなんて柄じゃない。この島の人に助けられた訳でもない。何より人とはあまり関わりたくない。なら…いいか。
そう思い、船へ戻ろうと店主へ支払いをしようとした瞬間……。
勢いよく、店の扉が開いた。
あんた誰？【十六港】→←やっと島に上陸しました。……さて何島？【十四港】
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Licht-リヒト-(プロフ) - 哀羅さん» 応援しております。文字は書いた分だけ上達しますし頑張って下さい！ (2020年8月3日 17時) (
レス) id: 882fee5827 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - Licht-リヒト-さん» オォ！！リヒトさん！！ありがとうございます！！嬉しすぎます泣泣でもこれでもあんまり上手くいってなくて。視点の切り替え下手っぴです笑これからどんどん上手くなれるよう精進します。コメントまで下さりありがとうございます！ (2020年7月22日 17時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - すごく面白いですね！ 主人公の能力もカッコよくて良いなと思います。また、視点の切り替えもお上手で読みやすかったです。 (2020年7月22日 10時) (レス) id: 17df9f06ee (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 部屋狭さん» 嘘ですよー！私なんかよりも、部屋狭さんの方が絶対良いですよ！！！！でも、とても有難いお言葉です！！ありがとうございます！！そして何よりもわざわざ読んでくださり、コメントまで下さったことにもう嬉し過ぎてハーレムです笑 (2020年6月26日 18時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
部屋狭 - めっちゃ面白いです！私、設定こんな練れないんでウラヤマです… (2020年6月26日 18時) (レス) id: becd15f444 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀羅 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2020年5月16日 12時
