三話 by明(めい) ページ4
｢此の糞太宰を助けてくれたお礼だ。なんでも食っていいぞ。何が食べたいんだ？｣
｢おい。中原。今日は太宰と軍警察の依頼のはずじゃなかったのか。｣
｢それがですね。いつもの入水の癖が…｣
｢ちゃんとこの後済ませるんだぞ。｣
｢その事だけど国木田くん。予定変更になった。｣
｢何でだ｡｣
｢ということで私は準備があるから。じゃあね敦くん。また後で。｣
｢ままあおれ？｣
｢太宰の言うことは気にしなくていい。｣
敦は大好きな茶漬けを貪り食い続けている。
｢中原。此奴どうする。｣
｢そうですね。｣
ｼﾞｼﾞｯ…中也のインカムに連絡がはいる。
｢中也。敦くんは野放しにするんじゃないよ。｣
｢国木田さん。ちょっと席外れますね｡｣
｢わかった。｣
｢はー食った！もう茶漬けは十年は見たくない！｣
｢いやーほんとうに助かりました。孤児院を出てから食べるものもなくねるとこもなく…｣
｢そういえば皆さんはどのような関係で｡軍警察の依頼ということは仕事仲間ですか？｣
｢そうだ。孤児院のでなら知らないかもしれないが、探偵をしている。探偵の中でも斬った張ったの荒事が領分の武装探偵社だ｡｣
｢武装探偵社｡｣
その名は聞き覚えがあった。
危険な依頼を専門にし昼と夜の世界の間を取り仕切っているという。そして、社員の多くが異能力者だというが。
｢あの、その武装探偵社の皆さんの今日のお仕事は…｣
｢虎探しだ。だが、あの唐変木のおかげでどうなるか分からんがな。｣
｢…虎探し！｣
｢奴には敵う訳がない！ぼぼ僕はこれで。｣
｢おう。敦。どこ行くんだ？行く宛てでも出来たのか？｣
｢いや、それは。｣
｢敦がお前らの探している虎を知っている。｣
｢そうなのか、敦。｣
｢はい…｣
｢国木田さん。もうお会計済ませたので失礼します。あ、それと此の敦借りていきますね。｣
｢おおう。｣
｢とりあえず敦。虎を知ってるんだよな。｣
｢はい、でもあれは…｣
｢とりあえず今日は俺らの仕事に手伝ってくれるな？｣
｢そそそれは。｣
｢まあいい。出るのは夜だからそれまで俺の家で待ってよう。行くぞ。｣
すっかり日も落ちて虎が顔を出す時間帯になった。
｢俺は少し外出するが敦は待ってるんだぞ。｣
｢どこに行くんですか？｣
｢どこって虎退治だよ｡｣
｢僕も連れて行ってください｡｣
｢危険な時は逃げるんだぞ｡｣
｢はい！｣
ｼﾞｼﾞｯ
｢太宰。倉庫にいるな？｣
この後敦の身に何かが起こる。
乞うご期待
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
落児圭 - 『続く』の時点までで素敵すぎます……! 頑張ってください、そして語彙を分けて下さい……。 (2020年4月13日 8時) (
レス) id: 633d656cad (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - BEASTの後書きのやつを実際に書いてくれる方がいたとは...！まだ一話ですが、既に面白そうな予感しかしません、頑張って下さい！ (2020年3月30日 16時) (レス) id: 2807062db2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒洞揚羽、朱菜@��、陽愛 x他3人 | 作成日時：2020年3月25日 14時
