いーち ページ1
俺は保育者である。
それは狭義においての保育者。
その中でも俺は幼稚園教諭をしている。
ちなみに勤め先は
''帝丹幼稚園''である。
すると必然的に帝丹幼稚園出身の子に遭遇するのだ。
「あっ、A先生だ!こんにちはー!」
「わ〜大きくなったね、歩美ちゃん。こんにちは!」
「A先生じゃねーかよ!」
「こんにちは!A先生!元太くん、先に挨拶ですよ。」
「こんにちは、光彦くん。毎日偉いね〜。
じゃあ元太くん、挨拶できる?」
「もう小学生だぞ!馬鹿にすんなよなー!
こんにちは!」
「はーい、こんにちは!ふふ、そっか〜もう小学生か〜。」
「あのねあのねAせんせ、歩美ね、今日クラスで褒められたの!」
「えー!凄いじゃん!何で褒められたの?」
「えっとねー…………」
小一プログレムという問題はあるものの、小学校と連携をしてある程度の解決に導いてゆく。解決に至らなくても、彼らがスムーズに学校に馴染めるように、俺ら教師陣も努力をしているのだ。
そのため、小学校に入学するだけで、壁を1枚乗り越えたように大人に近付く子は多い。
それでも俺らにとって子どもは子どものままであり、彼らにとっても俺らは大人で先生である。
歩美ちゃんが作文を取り出して「ここをね」と褒められた部分を伝えようと話す。
その変わらない姿を見て俺もつい笑顔になってしまった。
「そっかー!凄いな歩美ちゃんは!」
「えへへ、ありがとう!」
こうして離れている場所で頑張っていると思うと嬉しくて、歩美ちゃんの頭を撫でた。
「A先生!オレも褒められたんだぜ!」
「ボクもです!」
すると元太くんも光彦くんも「褒めて」と言わんばかりに俺の近くに来て見せてくる。
その姿もかわいいが、その成長に感極まり2人を褒めて頭を撫でる。
「すごいなぁ3人とも!俺の予想を遥かに超えて成長してて、先生びっくりしたよ!
これからも頑張ろうなー!」
「「「はーい!」」」
「でも、もし分からないこととか、悩んでる事があれば、いつでも先生は幼稚園にいるからおいで。そうじゃなくても褒めて欲しい時や、遊びたい時だって来たっていいぞ。
後ろの2人もな!」
3人の後ろには初めて見る2人の子どもがいた。
この子達は友達作りが上手だから新しい友達なんだろうな、と思った。
「俺は帝丹幼稚園の鳴海A。よろしくね!」
にこっといつものようにに明るく笑うと。
「あっそ。」
「うん。」
……あれ?
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瑠衣(プロフ) - 深夜さん» 拙作をご覧いただきありがとうございます。申し訳ないのですが、私の方ではトラブル回避のためそういった事は行っておりません。よってpixivでの投稿はご遠慮いただけると幸いです。ご理解の程よろしくお願いいたします。 (2022年11月28日 22時) (レス) id: 8996d6d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - ロシナンテ。さん» ご一読下さりありがとうございます。そ、それは……笑 名前が「なるみ」の方もいらっしゃいますものね、考えていませんでした……だいぶ個性的なお名前で素敵です笑 (2022年11月28日 22時) (レス) id: 8996d6d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - pixivで書いてもよろしいでしょうか?名前、タイトル変えます (2022年11月25日 12時) (レス) id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
ロシナンテ。(プロフ) - 名前が成海だから名前がだいぶ面白いことに笑笑 (2022年11月24日 13時) (レス) @page1 id: 7c91679d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠衣 | 作成日時:2022年11月18日 6時