検索窓
今日:29 hit、昨日:12 hit、合計:30,399 hit

いーち ページ1

俺は保育者である。
それは狭義においての保育者。
その中でも俺は幼稚園教諭をしている。

ちなみに勤め先は



''帝丹幼稚園''である。



すると必然的に帝丹幼稚園出身の子に遭遇するのだ。



「あっ、A先生だ!こんにちはー!」

「わ〜大きくなったね、歩美ちゃん。こんにちは!」

「A先生じゃねーかよ!」

「こんにちは!A先生!元太くん、先に挨拶ですよ。」

「こんにちは、光彦くん。毎日偉いね〜。
じゃあ元太くん、挨拶できる?」

「もう小学生だぞ!馬鹿にすんなよなー!
こんにちは!」

「はーい、こんにちは!ふふ、そっか〜もう小学生か〜。」

「あのねあのねAせんせ、歩美ね、今日クラスで褒められたの!」

「えー!凄いじゃん!何で褒められたの?」

「えっとねー…………」



小一プログレムという問題はあるものの、小学校と連携をしてある程度の解決に導いてゆく。解決に至らなくても、彼らがスムーズに学校に馴染めるように、俺ら教師陣も努力をしているのだ。
そのため、小学校に入学するだけで、壁を1枚乗り越えたように大人に近付く子は多い。

それでも俺らにとって子どもは子どものままであり、彼らにとっても俺らは大人で先生である。

歩美ちゃんが作文を取り出して「ここをね」と褒められた部分を伝えようと話す。
その変わらない姿を見て俺もつい笑顔になってしまった。


「そっかー!凄いな歩美ちゃんは!」

「えへへ、ありがとう!」


こうして離れている場所で頑張っていると思うと嬉しくて、歩美ちゃんの頭を撫でた。


「A先生!オレも褒められたんだぜ!」

「ボクもです!」


すると元太くんも光彦くんも「褒めて」と言わんばかりに俺の近くに来て見せてくる。
その姿もかわいいが、その成長に感極まり2人を褒めて頭を撫でる。


「すごいなぁ3人とも!俺の予想を遥かに超えて成長してて、先生びっくりしたよ!
これからも頑張ろうなー!」

「「「はーい!」」」

「でも、もし分からないこととか、悩んでる事があれば、いつでも先生は幼稚園にいるからおいで。そうじゃなくても褒めて欲しい時や、遊びたい時だって来たっていいぞ。


後ろの2人もな!」



3人の後ろには初めて見る2人の子どもがいた。
この子達は友達作りが上手だから新しい友達なんだろうな、と思った。


「俺は帝丹幼稚園の鳴海A。よろしくね!」


にこっといつものようにに明るく笑うと。






「あっそ。」

「うん。」






……あれ?

にー→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (93 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
287人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

瑠衣(プロフ) - 深夜さん» 拙作をご覧いただきありがとうございます。申し訳ないのですが、私の方ではトラブル回避のためそういった事は行っておりません。よってpixivでの投稿はご遠慮いただけると幸いです。ご理解の程よろしくお願いいたします。 (2022年11月28日 22時) (レス) id: 8996d6d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - ロシナンテ。さん» ご一読下さりありがとうございます。そ、それは……笑 名前が「なるみ」の方もいらっしゃいますものね、考えていませんでした……だいぶ個性的なお名前で素敵です笑 (2022年11月28日 22時) (レス) id: 8996d6d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - pixivで書いてもよろしいでしょうか?名前、タイトル変えます (2022年11月25日 12時) (レス) id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
ロシナンテ。(プロフ) - 名前が成海だから名前がだいぶ面白いことに笑笑 (2022年11月24日 13時) (レス) @page1 id: 7c91679d8c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:瑠衣 | 作成日時:2022年11月18日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。