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じゅーよん ページ15

哀side


「A先生ってどういう先生なのかしら。」


吉田さん達が男の子の面倒を見ている間、私は近くにいた幼稚園の先生達にそう質問した。


「歩美ちゃんたちのお友達かな?」

「……ええ、まあ」


『友達』というワードに少し引っ掛かりを覚えながらも頷く。
なぜこのような質問をしたかと言うと、実際あのメンバーの中でA先生のことを知らないのは私だけなのだ。だからと言って子どもたちには色々散々聞いたし、他の人の印象も聞きたかったためである。
怪しんでいる訳では無いが、信用する訳でもない。ただ少し気になっただけ。


「A先生は本当に元気いっぱいの先生よね。」

「そうね〜。明るくって笑顔が素敵で……だからこそA先生のクラスはみーんな元気で明るい子達よ。」

「歩美ちゃんたちもA先生に似たのかな?」

「ふふっ、そうかも!」

「……そうなのね。」


質問したこちら側が置いてけぼりになりそうなくらい話題が盛り上がる。その様子から、園の方からも人気なのね、と思った。
まあ、あのタイプは万人受けする感じでしょうし。


「……でも、よくあの状況下で幼稚園の先生やろうって思ったわよね、A先生。」

「····どういうことかしら?」


勝手に進む機関車が急ブレーキを踏んだかのように、拍車がかかった話が止まる。
あの『明るく楽しく元気よく』というフレーズを擬人化させたような人に、こんな口ごもる話題があるのか。驚いた。
それにしても『やろうって思った』?
江戸川くんから居なかった時期があると聞いた事があるが、もしかしてその時の事情だろうか。それとも前?
まあ事情とやらを、江戸川くんは知らないらしいけれど。


「あー、あの····ね、A先生ね………」

「……本人から話を待ってくれる?」


40代50代くらいの先生が私と目線を合わせてそう言った。


「本人が話してもいいと思っていても、勝手に言いふらすものではないし、言っても良いか良くないかを決めるのは本人のみ。
誰だって隠したい1つや2つあるからね。
もし本当に気になるのであれば、A先生に聞いてみてらっしゃい。そこからはA先生の意思だから。」



私はその言葉を聞いてすとん、と落ち着いた。
私も姿やら様々なことを偽ってこうして生活している。それを他人に勝手に話されたりしたら、たまったものではない。規模の違いはあれど、不快は不快。





「哀ちゃ〜ん!」





私は、まだこの酷く明るい世界に生きていたいもの。

じゅーご→←じゅーさん



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瑠衣(プロフ) - 深夜さん» 拙作をご覧いただきありがとうございます。申し訳ないのですが、私の方ではトラブル回避のためそういった事は行っておりません。よってpixivでの投稿はご遠慮いただけると幸いです。ご理解の程よろしくお願いいたします。 (2022年11月28日 22時) (レス) id: 8996d6d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - ロシナンテ。さん» ご一読下さりありがとうございます。そ、それは……笑 名前が「なるみ」の方もいらっしゃいますものね、考えていませんでした……だいぶ個性的なお名前で素敵です笑 (2022年11月28日 22時) (レス) id: 8996d6d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - pixivで書いてもよろしいでしょうか?名前、タイトル変えます (2022年11月25日 12時) (レス) id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
ロシナンテ。(プロフ) - 名前が成海だから名前がだいぶ面白いことに笑笑 (2022年11月24日 13時) (レス) @page1 id: 7c91679d8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠衣 | 作成日時:2022年11月18日 6時

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