嫌いになんてなれなくて【黒○】【裏切り】

7話 ページ8

＿緑間side＿


榊原…とんでもない悪女なのだよ


Aに怪我をさせた挙句、あのような嘘をつくとは


…あと現場では、少しAを疑ってしまった自分がバカバカしい


そんな事する奴ではないと、分かってたのに


俺は愚かだ


それに、Aは何があっても泣く事は無かった


そのAが、今泣いている


仲間に裏切られて、相当堪えたのだろう


……許せないのだよ


桃井はAとずっと親友などと言っていた


親友とは、こういう時にこそ信じ、助けるものではないのか？


意味が分からないのだよ


青峰、紫原、赤司に関しては呆れている


まさか想い人を自ら手放すとは思わなかったのだよ


お前らの気持ちは所詮そんな程度か


ならばもうAに近づくな


俺はお前らよりもAを愛してる


＿夢主side＿


どうしよう、教室行きたくない…


行ったら何かされるのかなって思ったら怖い


私何もやってないのになぁ


何で信じてくれないの…


黒「…Aさん」


貴「ん？」


黒「今日はもう帰りましょう」


貴「え？」


あの真面目なテツくんがそんな事言うとは思わなかった


午後の授業バックレ？？


しょーくん(灰崎)みたいな不良じゃあるまいし、、


貴「で、でも…」


緑「今は身の安全を第一に考えるべきなのだよ。荷物は教室だろう、持ってくるのだよ」


黒「僕も行きます」


黄「じゃあ俺はAっちと待ってるっスー！」


3人とも、ありがとう


こうやって裏切り者扱いされても尚、信じて助けようとしてくれる


こういうのが本当の友達っていうのかな


貴「…私行かなくていいのかな」


黄「行っちゃダメっスよ！！行ったら何されるか分かんないでしょ！！あの二人はまだしも、Aっち女の子じゃないスか、男の蹴りとか拳食らったらタダで帰れないっス！！」


貴「そ、そうだよね…やめとく」


あの3人の拳と蹴りは絶対痛い…


だからと言って、テツくんとみどりんにそんな事させるわけにはいかない


私が受けるべき…


黒「持ってきました」


緑「なのだよ」


貴、黄「はや！！」


見たところ傷はなさそう


良かった


貴「ありがとう……何もされなかった？」


黒「ミスディレクションしてたので気付かれませんでした。緑間君にも分けてあげました」


緑「だから2人とも無傷だ」


気になったことが1つ


ミスディレクション分けてあげるって何！？←


中々なパワーワードじゃない！？((

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