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46話 ページ47

赤「すまないが意味が分からない。榊原が桃井を裏切り者に?冗談はやめたまえ」


青「こんな冗談言うわけねぇだろ!!俺が言える事じゃねぇけど赤司……お前どうしちまったんだよ?」


2人が言い合いをしている中、私は何も出来ない


事の発端は私なのに


全部私が悪いのに


ただただ突っ立って2人が喧嘩してるのを見てるだけ


こんなクズ、なかなかいないだろうな


私、もっともっと最低な人間になっちゃう前に


死んじゃった方がいいのかもしれない


そう思えば、もう簡単だった


気付けば、包帯を切る用のハサミを手に持ってた


青「…?A?お前何でハサミなんか…」


赤「おい大輝。アイツ…目付きがおかしい。明らかに何かしようとしている」


2人が何か話してるみたいだけど、何を言ってるかは分からない


耳が一瞬で遠くなっちゃったかな


そんな事は気にせずに、ハサミを自分の首へ近付ける


そしたら、走馬灯みたいのが見えてきた


帝光の時の思い出


辛そうだけど楽しそうだった練習風景


合宿の時、みんな倒れそうだったね


けど夜のバーベキューはホントに疲れてたの?ってくらいはしゃいでた


文化祭では、私の衣装似合ってるね、て皆が言ってくれて嬉しかった


むっくんの女装姿には驚いたのは秘密


夏祭りの時も、衝撃的な体験したね


宝石泥棒捕まえちゃったんだもん


それから…色々ありすぎて、出てこないや


高校に入っても、先輩たちや同級生たちはホントに仲良くしてくれた


この世からいなくなっても、忘れることはないだろう


…いや、忘れたくないな


後悔はない


けど、一つだけ心残りがあるかな


いつも一緒にいてくれた


悲しい事があれば1番に駆けつけれくれた


頑張りましたね、て頭撫でてくれた


嬉しい事があれば自分の事のように喜んでくれた


どんな状況でも、守ってくれた


影はとんでもなく薄いけど


誰よりも仲間想いで、優しくて、凛々しくて、かっこいい


テツくんに最期に会いたかったな


この時、私初めて気付いたんだ


私はテツくんが好きだってこと


けど今更気付いたってもう遅い


だって今から死ぬんだもん


それにテツくんとさっちゃんは結ばれると思う


それじゃあ、私なんて余計いらないよね


おじゃま虫だよね


だからもう、ホントに後悔なんてないや


青「おいA!!」


赤「正気か!?よせ!!」


そんな声ももう聞こえない


私は笑顔で言った


貴「ホントに楽しかった!バイバイ!」

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青峰葵(プロフ) - 早くこの悪女に天罰を (2020年11月20日 15時) (レス) id: 6a6a043b0a (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 緑間と黄瀬がずっとヒロインの味方いてほしい (2020年10月18日 20時) (レス) id: 76abd17aca (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - 夢主の名前を固定してほしい…… (2020年10月13日 22時) (レス) id: ead1db5ef4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るっく?? | 作成日時:2020年9月20日 22時

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