嫌いになんてなれなくて【黒○】【裏切り】 (ページ45)

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44話ページ45

＿青峰side＿

何で俺、練習してんだ

いつもならサボってんのによぉ

赤司にやれって言われたのはあるけど

洛山の野郎、強豪校とは思えねぇ

青「っ！！ってーな！！」

根「お？わりーわりーw」

あまりにもラフプレーが多すぎる

しかもアイツ「剛力」の根武谷永吉だろ

無冠の五将が何やってんだよ、くだらねぇ

花宮真のいる所が可愛く見えてくるぜ

けど…今日はアイツらラフプレーしてねぇな

珍しい事もあるもんだ

黒「青峰くん、大丈夫ですか」

…テツ？

何で敵の心配なんかしてんだ

しかも俺はAを傷付けたってのに

何でそんな簡単に話しかけることが出来る？

青「……おう。お前忘れてねーのかよ、俺が中学の時にしたこと」

テツは即答した

黒「勿論覚えてます。けど君はさっきAさんに手を出さなかった。だからもしかしたら、Aはやってないと思ってるんじゃないかと思いまして」

はっ

何でもお見通しってわけか

テツには参るぜ

青「…その通りだよ。テツには適わねぇ」

黒「…今は練習に集中しましょう。話はそれからです」

青「おう」

テツってゲスいときはゲスいときけど

本当に悪い奴かって言われたら絶対違ぇ

良い奴を相棒にしたなって自分でも思っちまう

もう1回練習に集中した

1人アリウープを決めようとしたその時

根「おらっ！！」

アイツがブロックしてきた

それだけならまだいい

腕振り上げてきやがった

それと同時にバランスを崩して足を捻った

青「くそっ」

根「わりーなwww」

それと同時に3人戻ってきて、休憩時間に入った

何とかして立ち上がる

あー、体中痛てぇ…

そーいや中学の頃はよくAに手当してもらってた事を思い出す

手慣れた手つきで、丁寧にやってくれてたよな

けどもう、やってはくれねぇんだろうな

んな事考えてると、Aと目が合った

やべ、気まず…

するとAはさつきとなんか話してこっちに来た

貴「来て」

そう言って俺の手を引いた

連れてこられたのは医務室

貴「左足捻ったでしょ。テーピングと包帯巻くから出して。他の怪我も結構酷いし…今日はもう練習しちゃダメ、分かった？」

A…何で俺なんかに優しくしてくれんだよ

あん時1番辛かったのはお前だ

それなのに、復讐どころか敵の心配してやんの

俺、ホント馬鹿だ

こんなに素直で仲間思いのやつが俺ら裏切ることなんてねーのに

何で信じきれなかったんだ