嫌いになんてなれなくて【黒○】【裏切り】

43話 ページ44

早速合宿開始


給湯室でスポドリを作ってるんだけど、やっぱ夢果ちゃんが嫌がらせをしてくる


足引っ掛けてきたり、お水零してきたり


やり方が子供だからまだ耐えられる


夢「は、あんたはずっとそこで雑用してろよwww」


そう言って去っていった


すると今度はさっちゃんが入ってきた


何かを話したげな表情


貴「どうしたの？さっちゃん…」


名前を呼ぶと


一瞬硬直して、泣き出してしまった


どうしよう、こういう時どう対応すればいいの！！←


アーメン！！(？)←


桃「何、で……何でAはそんなに優しいの……！中学の時あんなに酷い事したのに！！もっと怒ってよ…うぅっぐす……」


中学の時…のこと？


さっちゃん気にしてたの？


夢果ちゃん側じゃなくて？


やっぱ、私の予想してた通り…？


貴「落ち着いて！桐皇で何があったか話せる？」


桃「……私も、裏切り者扱いされたの。あいつ、全然仕事しなくて…注意したら、いきなり怒り始めて自分で自分の事ビンタしたら叫んでみんな来て、私がやったって事にされて…信じてくれたのは青峰くんだけ。それから殴られたり蹴られたり……」


やっぱりね


だから洛山に行こうとしなかった


多分夢果ちゃんはさっちゃんの事も気に入らなかったんだと思う


だけど中学で2人も裏切り者にするのは流石に怪しまれちゃうでしょ？


だから舞台を変えて高校で、ね……


貴「そっか、辛かったね…」


桃「Aの方が、辛かったのに……私嫌われてもおかしくないことしたのに！！」


貴「さっちゃん、あのね……私、悲しくなることはあっても、皆の事嫌いになったことは1度もないよ。この合宿通して仲直りしたいなぁって思ってる。ねぇさっちゃん。私達、もう一度最初から始めようよ。同じ間違い繰り返さないように」


あ、やっと顔あげてくれた


やっぱさっちゃん可愛いな


桃「いいの…？私……」


貴「うん！だって辛い思いしたのはお互い様だもん！」


桃「ありがとう…！Aと友達に戻りたい！！また、一緒に色んなとこ遊び行きたい、一緒に色んなもの食べたい…！」


貴「私達が中学の時やり残した事、全部やろう！！楽しもう！！
改めてよろしくね、さっちゃん！！」


桃「うん！よろしくねA！！」


そうして私とさっちゃんは友達に戻る事が出来た


この合宿に行かなかったら、さっちゃんが辛い思いしてること知らなかったんだ


参加して良かった…

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