33話 ページ34
次の日の部活
皆がザワザワしている時
来た
木吉さん
暖かく迎えてとは言われたけど、私にそんな資格あるのかな
だって、私は…
貴「あの…」
木「ん?あ!君は!帝光のマネージャーの如月Aちゃんじゃないか!」
「「!?!?」」
え…私の事、覚えてくれてたの?
私、たかがマネージャーだよ?
何で…
貴「どうして、私の事…」
そしたら、木吉さんは話してくれた
_木吉side(過去)_
「げーっ次帝光とかよ」
「もう負け確定じゃん…終わった」
木「何言ってんだ!遅かれ早かれどっちにしろ当たるんだ。帝光相手でも楽しんでこーぜ。安心しろ、ゴール下は俺が守る!」
そんな事言ったって、帝光のセンター…紫原には手も足も出なかった
こんなにボロカスにされて楽しいわけがない
けど俺は諦めなかった
諦めないつもりでいた
だけど
紫原の言葉と圧倒的な実力で、俺はさらにボロカスにされてしまった
何も守れなくて、惨めだった
試合終了のブザーがなった時なんか、皆絶望的な顔をしていた
そんな中でも、観客の帝光に対する歓声はあがったし
帝光の奴らは、俺らを刺さるような、冷たい視線で見下してきた
紫「イラついてつい本気出しちゃったけど…結局こんなもん?何も守れてないじゃん」
その言葉は、負けた直後の俺の心を折るには十分すぎて
バスケなんてやめてしまおうと思った
貴「……」
視線を感じるので帝光のベンチに目をやった
その時目が合ったのがAちゃん
帝光の皆の眼は冷たかったのに
Aちゃんの眼だけはとても暖かった
たったそれだけの事が、俺を救った
試合が終わって帰ろうとした時、Aちゃんは声をかけてくれた
貴「あの…うちの奴がすみません」
木「あぁ、気にするな。勝負なんだから…」
貴「わかってます。けど…あんな相手の心まで折るような戦い方は私は望んでないです、木吉さんは相当傷ついてるでしょう?
でも…私は、木吉さんにバスケを続けてほしいです。どんなに差が開いても全力でプレイして、ゴール下やチームを守る…並の人ならそんな事出来ません、木吉さんだからできる事です」
負けたチームにそんな事言われてもな…と思ったけど
どうやらこの子の目は本気だ
多少、帝光の理念に不満があるのだろう
木「分かった。俺はバスケを続けるよ」
貴「!!高校で活躍する事を祈ってます!」
2人で、密かにこういう約束を交わした
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青峰葵(プロフ) - 早くこの悪女に天罰を (2020年11月20日 15時) (レス) id: 6a6a043b0a (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 緑間と黄瀬がずっとヒロインの味方いてほしい (2020年10月18日 20時) (レス) id: 76abd17aca (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - 夢主の名前を固定してほしい…… (2020年10月13日 22時) (レス) id: ead1db5ef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るっく?? | 作成日時:2020年9月20日 22時