嫌いになんてなれなくて【黒○】【裏切り】 (ページ27)

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26話ページ27

＿黒子side＿

黒「…Aさん、そろそろ帰りましょうか。もう暗いですし」

貴「あ、うん！バイバイ火神くん、また明日ね！」

火「お、おう…また明日な」

焦りました

だって火神くんがまさか

Aさんに恋をしてしまうなんて思わなかった

何で分かるか、ですか？

人間観察が趣味なので

あと火神くんはすぐ顔に出るので分かりやすいです

顔真っ赤でしたもん

当のAさんは気付いてないみたいですが。。

貴「テツくん見て見て！空！今日は星が凄い綺麗に見えるね！」

上を見てみると、今日はいつもとは違う綺麗な星空が広がっていました

けど、それ以上に

夜空を見ているAさんの横顔が綺麗で美しい

どうしようもない程に愛しいんです

黒「そうですね。こんな綺麗な空、久しぶりです」

貴「ね！なんか得した気分だな～！」

無邪気な笑顔ですね

こんな笑顔見たの、中学の榊原さんが来る前以来ですかね

その後は、笑顔なんてなくて

誠凛の入学式の時は、作り笑いのような、本当には笑ってない感じで

あの時の笑顔はもう見れないと思ってました

また、見れてよかったです

黒「また明日の練習も頑張れそうです」

貴「え？何言ってるのテツくん、この空見なくても練習頑張ってよ！？」

これは…天然発言ですかね

それも可愛いですけど

黒「ｸｽ､もちろんです」

貴「ならよろしい！」

ちょっと怒った顔からまた笑顔になる

表情がコロコロ変わって、3年間一緒にいるのに飽きたことがありません

見てて楽しいですw

そういえば、中学の入学式も、1人で表情変えてましたね

それで僕が声をかけたんでしたっけ

僕の存在に驚かないでくれた事が、たまらなく嬉しかった

それから僕は、Aさんに恋をしてます

冷めた事？ありませんよ

3年経っても、好きは積もるばかりです

黒「行きましょう。今日も送りますから」

貴「うん、ありがとうー！」

「見て、あの二人」

「えーなんか可愛いw」

「中学生カップルかな？」

ち、中学生ですか

確かに僕ら中学生の身長ですもんね←

とゆうか…カップルって思われてたようです

…僕の存在認識されてた？

Aさんが隣にいると何故か認識されるんですよ←

貴「もー、付き合ってないのに！」

頬を赤く染めてそう言った

僕は…誤解されてもいいんですけどね

それが現実になればいいって思ってます