嫌いになんてなれなくて【黒○】【裏切り】 (ページ25)

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24話ページ25

試合は、1年チームが勝った

どーかな、これで火神くんにテツくんの”強さ”を分かってくれればいいんだけどっ！

貴「お疲れテツくん！」

黒「ありがとうございます。火神くん、これが僕のバスケです」

火神くんは、満足したような顔で言った

火「あぁ、よく分かったよ」

よ、よかったぁ

これではぁ！？とか言われたら絶対萎えてた()

日「はは、にゃろーw」

伊「ま…味方なら頼もしい限りだな」

先輩…

わかってくれるんですね！！←

ありがとうございます！！(？)

その日の夜

いつものように私とテツくんはマジバに行った

貴「良かったね～今日勝てて！」

黒「はい。…あの、Aさん」

貴「ん？」

真剣な眼差し

吸い込まれそうなくらい綺麗な目してるなぁ

って違う違う((

なんだろ？？

黒「僕、火神くんを新たな光にしたいんです」

光…

かつて、テツくんの光は大くんだった

二人のバスケが大好きだったのに

それを私が壊しちゃったんだ

貴「……大くんの、ことは？」

黒「もう元には戻れません。高校も違うから同じチームで活動する事もないですし」

貴「そっ、か…」

過去のことズルズル引きずってるのは私だけか

なんだかみっともない

しっかりしなきゃ

貴「火神くん、いいと思うよ。なんか、昔の無邪気な大くんにそっくり！w」

黒「言われてみれば…そうですねw」

散々嫌な事されてきたのに、大くんの話がちゃんと出来ちゃってる

私って実は本物のバカなのではないだろうか？

私の事信じてくれなくなっても

悪口言われても

いじめられても

いつか仲直り出来るんじゃないか、とか

いつか信じてくれるんじゃないか、とか

そんな幻想ばっか抱いてて恥ずかしい

けど、願ってるの

その願掛けに横髪三つ編みにしてるんだから

黒「っ！すみません……青峰くんの話してしまって。辛かったですか？」

貴「全然！寧ろちょっと楽しいかな。昔思い出すよw……私バカだよね。中学の時あんなに酷い事されても、全然皆を嫌いになれないの」

黒「……Aさんは、本当に悲しいくらいに優しいんですね。ちょっと心配になってきますよ」

頭をくしゃって撫でられた

何でだか分かんないけど、テツくんの手は安心する

もう少し、もう少しだけ

このままでいさせてほしい