検索窓
今日:30 hit、昨日:0 hit、合計:3,053 hit

12話 ページ13

授業が終わって放課後


部活行こ…と思ったけど


そうだよ、つい昨日強制退部言い下されたんだ


危ない危ない、つい癖で行っちゃうところだった


帰ろ…


っとその前にトイレ行きたい


トイレの個室に入ると


「「せーのっ!!」」


水を被せられた


めっちゃ冷たい


こんな時代にもこんな事されるとは思わなかった……


「あいつどんな顔してんだろーwww」


「それな?www絶対きしょいよwww」


「つーか大して可愛くもないくせにキセキの世代に近付くからこうなるんだよwww」


…違う


自分可愛いとか、そんな事思ってない


チームの為に動いてるだけなのに


たったそれだけなのに


何で私がこんな事されなきゃいけないの?


貴「…カチューシャ濡れちゃった」


家で乾かさないとな


いや、洗った方がいいか


それで明日も付けて…


……


貴「もういいや」


こんなの付けてたって、皆不快にしか思わないだろうな


やめよ


思い出なんて、全部捨てちゃお


そう思い、家に帰って


貰った日からずっと付けてた思い出の詰まってるカチューシャを、ケースにしまって鍵をかけた


_紫原side_


Aちんが悪い奴とか信じたくなかった


思いたくもなかった


入学した時からずっと、好きだったから


入部したてで、何でもかんでも面倒くさがってた俺にも笑顔で接してくれたのがAちん


まぁ、一目惚れってやつ〜?


その笑顔はずーっと変わらずで


日に日に好きは増してった


だけど、榊原を裏切り者にするとか最悪な事起きるじゃん〜?


信じたくなかったけど、榊原は泣いてるから榊原を信じざるをえなかった


…話だけでも聞いてあげれば良かったかな


俺が聞く価値無いって言った時、見た事ないくらいの絶望的な顔してた


Aちんは優しいから、それ以上何も言えなかったのかもしれない


そう考えると、最低な事したなって思う


けど、もう後戻りとか出来ないでしょ〜?


それに


まだ俺はAちんの事が好きって気持ちは丸々残ってる


この気持ちを消すには、この方法が1番手っ取り早いんだよね〜


嫌われるのが1番の方法なんだよ


結構深刻な事を考えてるのに、お菓子を食べる手は伸びる


ポテチを1枚口に運ぶけど、いつもみたいに美味しくはない


Aちんが裏切り者になったあの日から、どのお菓子も美味しいと思わなくなった


やっぱり、俺の日常にはAちんが必要なんだって、改めて感じた

13話→←11話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 裏切り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

青峰葵(プロフ) - 早くこの悪女に天罰を (2020年11月20日 15時) (レス) id: 6a6a043b0a (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 緑間と黄瀬がずっとヒロインの味方いてほしい (2020年10月18日 20時) (レス) id: 76abd17aca (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - 夢主の名前を固定してほしい…… (2020年10月13日 22時) (レス) id: ead1db5ef4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:るっく?? | 作成日時:2020年9月20日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。