沫がひとつ ページ1
さかたside
今日は浦島坂田船で午後からライブの打ち合わせで集まっていた。
けど案外早く終わって今はちょっとお酒を飲みながら雑談タイム
4人ともがお酒を飲んでいる。
そう、珍しくうらさんと俺も飲んでいるのだ。
もちろん倒れないように割ったやつね。
「なあ、うらたん」
「ん？」
センラが机に肘をつきながらうらさんに聞いた。
「好きな人できたん？」
その言葉にうらさんは過剰反応
「は！？え！！？なに！？」
「センラどうした？急に」
「センラさんお酒の飲み過ぎ？」
センラの唐突な発言にもちろん俺とまーしぃも驚いた。
「いや、なんか最近ふわふわしてるっていうか…なんか変わったなぁ〜と思ったからやけど」
なるほど。
最近ふわふわしてるなっていうのはわかる。
「ふわふわしてねーよ」
「いや、してますってw」
うらせんの絡みに志麻くんが一言突っ込んだ。
「で？どうなん？うらたさん」
それに、もちろん俺ものっかる
「俺も聞きたい！」
するとうらさんは静かにそっぽを向いた。
「おーい？うらたさーん？」
センラが顔を覗き込む。
「わあ…顔真っ赤」
うらさんは、うっせー、と小さく言った。
「え！！？やっぱりいるん！？」
「えええ！気になる気になる！」
センラはめっちゃニヤニヤしてる。
「だって〜、どんな子なんですか？かわいい？」
「これ言わなきゃダメか？」
「もちろん」
うらさんはまだほんのり赤い顔を隠すように下を向いて息を吸った。
「か、かわいい」
「『おおおおおお〜！』」
「な、なんだよ！」
「いや〜、うらさんかわいいなぁと思って」
「恋してるんですね〜」
「ちなみにどこであったん？」
「…仕事関係で」
あー、うらさんの仕事ならいろんな人と関わりそうだもんな
「いつから好きなん？」
「…んー、…結構最近から」
ここから始まった。
うらさんへの質問ぜめが。
そんなこんなで気づいたら夜遅くなってしまっていた。
解散して家に帰る。
部屋に入ってベッドにダイブした。
そこで大きなため息をつく。
「思ったより辛かった…」
自分の好きな人の好きな人の話を聞くだけなんだからそこまで心に来ないと思っていたけど…
うらさんがあまりにも幸せそうに話すから、自分の気持ちが溢れてしまいそうだった。
「も〜…………、心のHP0だよ……」
ベッドの上でそう呟いてから、枕に顔を押し付けてそのまま眠りについた。
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作者名：瑞飴 | 作成日時：2017年12月7日 17時
