ー第8話ー ページ9
「いや、わかるよ。」
「え…?」
よくわからなかった。
「どういう…ことですか?」
「俺は一日中ここにいる。この世界にいると朝なのか夜なのかもわからない。いや、この世界には朝も昼もない。」
そらるさんの話を背中合わせに聞く。
「そんな時にお前が来たんだ。ずっとひとりだったから嬉しかった。」
「だけど、お前が起きると俺はまた1人になる。もしかしたらもう夜になっていて、お前は来ないんじゃないかって、辛かった。ずっと1人で待つのは。いつかまた、1人になりそうで。」
そ、そんなこと思ってたんだ。
「うわっ!?な、なんでお前が泣くんだよ。」
もう、涙が止まらない。
「だから、俺たちはおんなじ。もうこれで怖がることはないだろ?」
「そうですね。」
僕にはわからない。
どうしたらあなたみたいに強くなれるのか。
同じ痛みを知ってるはずなのに、何がこんなにも差を作るのだろう。
「よし、」
そらるさんは立ち上がって言った。
「毎度おなじみそらるさんのセカイシック発言!」
え…?
おなじみ…なのかな
「誰も望んでいなくたって俺らは大人になるんだよ。」
「……。」
「……ご感想は?」
「…イマイチでした。」
なんか同じようなこと前にも聞いたことがあるような。
「なんでだよ。」
「ふっ、冗談ですよ。」
「だって、カッコつけて言ったのに反応がないとかかわいそすぎるでしょ。」
「そうだとしてもイマイチはないだろ。」
僕たちは顔を見合わせて笑った。
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瑞飴(プロフ) - 蒼空さん» ありがとうございます!!!出会った後ですか……。気が向いたら書いてみますね!!! (2018年6月23日 19時) (レス) id: 621dce32e3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - 感動しました…是非最後出会った時を見たかった…これからも頑張ってください (2018年6月23日 17時) (レス) id: 7afeae3c45 (このIDを非表示/違反報告)
瑞飴(プロフ) - 殿厨。さん» コメント!ありがとうございますっ!!そうなんですか!!泣いて、って泣いて!?え!?大丈夫ですか?! (2017年9月18日 22時) (レス) id: 621dce32e3 (このIDを非表示/違反報告)
殿厨。 - え、、、泣いちゃったよ、、、感動作だよ、、、 (2017年9月17日 19時) (レス) id: 3323326224 (このIDを非表示/違反報告)
瑞飴(プロフ) - えりさん» うわぁぁぁぁああああ!!ほんとですか!?嬉しいです!!ありがとうございますっ!!そうなんですか!!私も好きですw面白いと言って頂けて嬉しいです!ありがとうございました! (2017年9月9日 19時) (レス) id: 621dce32e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑞飴 x他1人 | 作成日時:2017年8月27日 23時