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そらるside
天月から今日は面会謝絶だったと聞いた。
明日は俺が行く番。
少しでも大翔の心を支えてあげられたらいいな、なんて思ったり。
┈┉┈┉┈┉┈┉┈
ｺﾝｺﾝｺﾝｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
『大翔？来たよ』
「あ、そらるさん……久しぶりだね」
『うん。今日は大丈夫そう？』
「平気だよ。昨日より少し楽かな」
目が少し腫れている。
また泣いていたんだろう。
『そっか、良かった。今日はのんびりお話でもしよう』
「うん、分かった」
何も良くない。
前よりまた痩せた。
声に活気が無い。
またその笑顔。
何かを隠して、取り繕う笑顔。
俺は、頼ってほしいだけなのに。
『大翔、俺を頼っていいんだよ』
「何、急にw大丈夫、平気だよ〜」
平気そうには一切見えない。
「あ、そうだそらるさん」
『なに？どうしたの』
「俺の癌細胞、骨に転移したって。まだみんなに言ってなかったんだけど」
『………そっ、か。転移してたんだ………』
「うん。でも結構薬でましになるんだ。だから案外平気。大丈夫」
『“平気”、“大丈夫”、って………』
「ん？なんて……」
『なんでそんなに隠すの』
「……え？」
『頼ってって言ったばっかだろ。なんで弱音はかねぇの、おかしいだろ』
「……別に、平気」
『平気そうには見えない。むしろ辛そうに見える。心も身体も。ねぇ、俺に話してよ』
「そらるさんに俺の苦しみなんて分かんない」
『分かんないよ。俺は大翔じゃない。けど、理解しようと努力することはできるし、聞いてあげることもできる。』
「……けど、俺は」
『大翔は死にたいって思ったこと、ある？』
「………うん、あるよ。毎日そう思う」
『怖い？』
「怖い……けど。死ぬことより、みんなに忘れられてしまうことの方が怖い」
『そっか』
「いつか誰も俺のことなんて覚えていなくて、記憶の中から消えてしまう日が来るんじゃないかって、そう、毎日思う………」
『そんなことない。俺たちは、大翔が大好きで、大切な仲間だから』
「ありがとう。でもね？」
『なに？』
「忘れてほしいとも思うんだよ」
『それはなんで？』
「前を向いてほしいから。過去の存在である俺に引っ張られたらダメだと思った」
『なら俺らが大翔を連れて行けばいい』
「けど、」
『それなら忘れないし、忘れる必要もない。一緒に進もう、大翔』
「………うん。ありがとう、そらるさん」
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翡翠琥珀@さぶ - 強がりネコさん» りょーかいです( ﾟДﾟ)ゞ今一生懸命作ってますので、少々お待ちを！！ (2020年3月23日 16時) (
レス) id: af9d01a1bb (このIDを非表示/違反報告)
強がりネコ(プロフ) - 翡翠琥珀@さぶさん» なんでか知らんけどお話読んで力んでたんですよ()最後まで着いてくぞ！って気合と覚悟の表れとでも思っといてくださーい(適当) (2020年3月23日 16時) (レス) id: 1ac086556f (このIDを非表示/違反報告)
翡翠琥珀@さぶ - 強がりネコさん» レスだよ……！はずかしい…… (2020年3月23日 16時) (レス) id: af9d01a1bb (このIDを非表示/違反報告)
翡翠琥珀@さぶ - ありがとう！最後のﾌﾝ！！が気になるけどがんばる〜！着いてきてね！ (2020年3月23日 16時) (レス) id: af9d01a1bb (このIDを非表示/違反報告)
強がりネコ(プロフ) - 2連ごめんなさい！大翔さぁん…いってしまったんですね…悲しいけどちゃんと最後まで着いてくので！！更新待ってますから！！！ﾌﾝ!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 1ac086556f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠琥珀 | 作成日時：2020年3月15日 3時
