【歌い手】余命ゼロの俺。【男主】

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『俺も、最初に聞いたときは訳が分からなくて……突然余命ゼロって言われたら、誰だってそうなると思う。


不安で、毎日が怖くて怖くて仕方がなかった。本当に俺は死んでしまうのか。みんなに何て言われるか。何て伝えたらいいのか。明日も俺は生きているのか。
……最期の一瞬まで、俺はどう生きればいいのか。


俺も不安定になっちゃって、大事な仲間を傷つけてしまった。
……関係無いのに当たっちゃって、リスナーのみんなには怖くて言えなかった。


すごく会いたくて。でも会えなくて。俺が力不足だったせい。でもやっと会えるって決まって、すっごい嬉しかった……なのに実現出来なくて、本当に悪いと思ってる。


だから俺はせめて、この命が果てるその瞬間まで俺の運命に抗い続けることを決めた。今まで居場所をくれたみんなの為に、何がなんでも俺は走り続けます。

だから……

だから、俺の最期まで、着いてきてくれると嬉しい。


きっと、誰よりも君を幸せにしてみせる。そう約束します。


ここまで聞いてくれてありがとう。このあとエゴサするから、呟いてくれると嬉しい。
ばいばい、おつあい！！』



ーアイビーさんが“大事なお知らせ”を終了しましたー



『……はぁ、疲れた』

そらる「お疲れ、大翔」

まふ「お疲れさま！これ、お水飲んで」

『ありがとう、みんな。ほんとにありがとう…』

さか「あったりまえやん！大事な仲間やねんから！」

あま「そうだよ！」

まふ「最期まで、大翔をみんなで支え続けるよ」

うら「おう。俺たちに任せろ！」

『ははっ、心強いなぁ……いってて』

セン「大丈夫！？」

さか「あんまり無理したらアカンよ。動かんときや」

『俺、本当に死ぬんだね』

そらる「なに急に。物騒だな」

『いや、つい一ヶ月前なら当たり前に出来てたことが、今じゃ誰かに支えられても出来ないから……』

まふ「そういうの代わりにしてあげるための僕らでしょ！頼ってよ！」

しま「存分にこきつかってええんやで！」

『wwありがと、みんな…あ“ーいってぇ』

そらる「もう大翔は休んどきな。俺らそろそろ帰るから」

さか「安静にしとくこと、なんかあったら誰か呼ぶこと、じっとしとくこと！ええな？」

『うん、分かった。またね、みんな』

……みんな出ていったか。

急に一人ってなんだか寂しいな。

あま「あ、そうだ大翔」

『あれ？どした？』

あま「目、冷やしといた方が良いよ！」

本当にみんなは、どこまでも優しい。

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