にじゅうさん ページ25
『当たりたくないね…』
「そうだね…」
はは、と苦笑しながら歩く。
まあ確率はそこまで高くないだろうし、運悪く当たるなんて滅多にないはず。
それにもし当たっても、適当に害の無さそうな折原くんや浦田先輩を連れて行けばいい。
あの二人はなんか無害っぽいし。知らないけど。
『明日からまた勉強だね』
「うぅ…」
『そんな顔しないでよ』
しかめっ面をするまふ。おもしろいけど、そんなに国語がしたくないのかな。
『国語は英語と同じ言葉の分野だから、どちらかが下がれば釣られて成績が下降するって言われてるの、知ってる？』
「え、そうなの！？怖っ…」
『そのために少しでも点数上げよう』
「そうだね〜…」
陥没科目が２つもあると、赤点を免れるのは大変になる。
苦手科目が少ないことにデメリットはないし、むしろ得をする。
みっちり教えこまないと…
「なんかさぁ」
スクバをクルクルと回しながら口を開いたまふ。その視線の先は、私たちの影に向いている。
『うん？』
「僕さ、やっぱりAって先生に向いてると思うんだよね」
『先生…向いてるのかな』
自分じゃあ中々分かんないや。
そう言うとまふは、まあそうだよねぇと緩く返す。
「Aはまだ進路とか夢とか見付けてないの？」
『なんか、これ！ってピンとくるものが無いというか…』
「なるほど」
そろそろ文系か理系か決めたり、国公立か私立か、など細かいことも考えなければならない。
しかしこの先の人生を左右することだ。そう簡単には決められない。
「まあ悩むよね。難しいし」
『家庭環境とかもあるしね。通える距離とかお金とか、そういうの』
「…だね。あ、タピオカある！飲まない？」
無理矢理にも聞こえる話題転換だったけれど、それには触れずに頷く。
『なんか女子っぽい』
「僕はれっきとした男の子だよ」
『見た目だけね』
「な！？」
『あ、私この黒糖ミルクにしよ』
「無視！？」
いつものようにふざけてしまう。
たまには出かけるのもアリかな、と思った。
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翡翠琥珀(プロフ) - 四つ葉＠甘エビ食べたいさん» え、ありがとうございます(泣)作者は夜行性なので深夜更新多めですが、このままだとわりと長引きそうなので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2020年8月16日 22時) (
レス) id: 6d037e75db (このIDを非表示/違反報告)
四つ葉＠甘エビ食べたい - コメント失礼します！凄く良い作品です！作者様が大丈夫でしたらどんどん長編にしてほしいです！体調とかに気をつけて更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月16日 19時) (レス) id: 4ad016d14c (このIDを非表示/違反報告)
翡翠琥珀(プロフ) - 月さん» 私もそれ思います……てかAtRがどっちもかわいい…ありがとうございます！ (2020年8月16日 16時) (レス) id: 6d037e75db (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - そらるさんかわいいなぁ！？私に女子力くれよ！！(((って思いました← どうなっていくか想像できないから楽しみにしてますね！ (2020年8月16日 9時) (レス) id: 91209592d1 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 翡翠琥珀さん» 一緒に泣いてくれるなんて心強いっっ！！(←何言ってんだ) (2020年8月12日 23時) (レス) id: 91209592d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠琥珀 | 作者ホームページ：いつか作ります。いつか。
作成日時：2020年7月21日 15時
