声をかけて ページ8
ジェイドside
数日後の昼休み、またAさんを見かけた。声をかけて、また一緒に昼休みを過ごそうと思った。目の前まで来た時、鉢合わせた。
ジェイド「アズール、フロイド、何をしているんですか？」
フロイド「あー、ジェイドじゃん。今、見ての通り、小エビちゃんを昼ごはんに誘ってんの。」
アズール「僕もです。Aさんから、聞きたいこともたくさんありますし。」
『はぁ。』
ジェイド「僕も誘いにきたんです。」
『あのぉ、先輩方ぁ、私ぃ、みんなで食べればいいと思いますぅ。』
いや、最後の方、もうヤケクソじゃないですか。
フロイド「…小エビちゃん、もしかして演技？」
アズール「いや、もしかしてじゃなくて、普通に演技ですよね？」
『はぁ。そうだって言ったら？』
フロイド「やっぱり演技だ〜！」
アズール「凄いですね。僕たちを騙していたなんて。」
『そうですか？』
Aさんの声が、素の声だった。ただ、それは、僕に向けられたものではなく、アズールとフロイドに向けられたものだ。
そうやって思っていると
アズール「お前、情報を聞きにきた時から、分かってたな？」
と聞いてきた。
ジェイド「…ええ。」
フロイド「なんで黙ってたの〜？
俺は今の小エビちゃんのほうが好き〜。」
アズール「僕もです。今のAさんのほうが好感が持てる。」
『フロイド先輩、距離が近いです。離れてください。』
フロイド「えぇ〜、ヤダ〜。」
『はぁ。』
最悪って顔してますね。僕もですよ。僕とAさんの秘密だったのに…。
ジェイド「黙っていたほうが面白いかと思って。」
あぁ、黙っていたほうが僕が楽しかったのに。
『まぁ、バレてしまったならしょうがないですよ。今後から、このテンションで関わらせていただきます。嫌だったら嫌と仰ってくれれば近寄りません。』
フロイド「俺、今の小エビちゃんなら、全然近づいていいよぉ。」
アズール「ええ。僕も構いません。」
ジェイド「…」
フロイド「ジェイド〜、俺も小エビちゃんに興味出た〜！今日、小エビちゃんの寮に泊まる〜。」
『やめてください。』
フロイド「えぇ〜。」
不愉快だ。さっき、話したばかりの2人と仲良くなるなんて。
アズール「僕も聞きたいことがあるので、後で2人でお話しできませんか？」
『2人で…ですか？』
アズール「ええ。」
『…対価を取ったり、契約をしたりではないならどうぞ。』
アズール「ありがとうございます。」
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宵闇千夏 - 続きが読みたいよ... (2023年3月24日 21時) (
レス) @page12 id: e0b9f4cbcf (このIDを非表示/違反報告)
ナニャ - めっちゃ‥‥やばい‥‥何これ?え?絵？ゑ？最高か?あ、最高だわ (2021年10月14日 18時) (レス) @page12 id: 279b6c8762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花咲光 | 作成日時：2021年9月16日 7時
