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「それにしても高木先輩が助かって本当に良かったです」


「寿命縮まるかと思ったわよ」


「すみません……」


数日前、高木先輩が拉致されてる事件が起きた


念のため数日検査入院し、今日仕事に復帰したのだ


どうやら高木先輩は伊達とペアを組んでいたようで下の名前が"ワタル"だったことから"ワタルブラザーズ"という名前が付いていたらしい


「お二人は今日はこの後デートですか?」


「ええ、それと伊達さんの御墓参りに」


「じゃあ私はこれで、お疲れ様でした」


「お疲れ様」


「おつかれ」


伊達が事故で亡くなってから一年も経つのか


みんな私たちを置いていく


もう耐えられないよ





「だめだなあ……」


「何がダメなんですか?」


「あ、安室さん」


今日は警察庁に用があったのだろうか、いつものRX-7に乗っている


「Aさん、今からお時間ありますか?」


「え……っとこれから帰るところですけど」


「では少しドライブでもしませんか?お話ししたい事もありますし」


話とは多分あの日のことだろう


このまま逃げ切れる気はしないし、このままだとスッキリ仕事だってできない


「……是非、お願いします」

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作者名:にんじんさま | 作成日時:2019年3月8日 2時

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