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一瞬強く睨まれた気がしたが、ここは学校。お互いにすぐ目を逸らした。

周りに怪しまれる前にさっさと端の方へ行こうと足を踏み出したとき、姉が口を開いた。

「1年生の子だよね?よかったら私たちと一緒に食べない?」

「えっ……」
予期しない姉の発言に、言葉が詰まり、思わず手に持っていたスマホと弁当を落としそうになる。

「何々〜、この子弥生の知り合い?」
「普通に可愛くない?」

姉の取り巻きであろう人たちが口々に何かを言っていたが、それに耳を傾ける余裕はなかった。何故、私を誘ったんだろうか。その疑問で頭が埋め尽くされる。

周りに取り巻きがいるから?……なら、私のことなど無視して食べ続ければいい。
私を嫌っているということを、私にバレたくないから?……でも、それなら尚、避けるという提案をしたのだから無視すればいい。

「ねーねー、何て名前なの?」
「……っあ、夜城……夜城Aです」

姉に対する疑問で頭を埋め尽くされ、ぼーっとしていた私に、グループにいた先輩の一人が質問を投げかけた。
しどろもどろになりながらも答えると、その先輩は目を見張るようにして私と姉を見比べた。

「え、姉妹……?」
「全然違うよ〜。まず顔似てないでしょ?あっ、夜城Aっていうんだね!じゃあ、Aちゃんかな?」
「あっ……なんとでも、お好きなように呼んでください」

何故だ。何で、この人は私に関わってこようとする?私のことが嫌いなら、関わらないって自分から言ったなら、自分の言葉には責任を持ってほしい。


頭の中でぐるぐると思考回路を巡らせて、……やっと、ひとつの答えに辿り着いた。

そういうことか。
私を嫌っている姉が、声を掛ける理由なんて、ひとつしかないじゃないか、と。



「__Aちゃんさ、ひとりで食べるの可哀想だから一緒に食べようよ!皆でわいわい食べた方が絶対お弁当も美味しいよ?」






当たり。
……「天然で、後輩に気をかける優しい先輩」を装って、私を皆の前で馬鹿にするのが目的だ。

・→←Episode 2



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らむね - え…すこ← (2020年6月8日 22時) (レス) id: 9e28ad89d2 (このIDを非表示/違反報告)
りょうか@狂花水月(プロフ) - ゆーひさん» 忘れるわけがない笑笑 嬉しいって言ってくれると私もすごく嬉しいです◎ ありがと!!更新頑張ります(`・ω・´)b (2020年4月9日 17時) (レス) id: 2fccda524d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーひ - よかった!覚えててもらえた!!笑 またりょうかの小説読めて嬉しい!更新頑張ってね! (2020年4月9日 14時) (レス) id: b9150210a3 (このIDを非表示/違反報告)
りょうか@狂花水月(プロフ) - ゆーひさん» え待ってゆーひ?!めっちゃ覚えてるよ……!!実は大好きな作者さんが最近復帰してて、それ読んだら私も復帰したくなっちゃったんだよね笑笑 ありがとうございます……(´;ω;`) (2020年4月8日 23時) (レス) id: 23902dfb1a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーひ - なんとなく占ツクみてたら、復帰しててびっくりした!!私のこと覚えてるかな・・・?リメイク版も素敵でした♪ (2020年4月8日 21時) (レス) id: b9150210a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りょうか@狂花水月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a812e7560b/  
作成日時:2020年3月31日 13時

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