はーち。 ページ8
次の日は雨だった。昨日の天気が嘘のように思えるほど酷い雨。
けど、私的には強い日光を浴びる晴天の日より少し暗い雨の日の方が好きだから少し嬉しい気持ちになった。
｢おはよう御座います。すみません、起こしてしまいましたか?｣
｢ふわぁ……ちがうろぉ……｣
まだ目が覚めていないのか少し滑舌が回っていなかった。
そんな姿が弟に見えてきたので私は大分重症なのだろう。
着替えを済ませて待機していると
｢おっはよー! 昨日はよく眠れた?｣
そう聞いてくる豊臣秀吉に中指を立て
｢アハハッ、何を仰るへし切るぞ貴様。｣
と、笑顔で言い放った。
｢昨日はごめんって、朝餉だから呼びに来たのにこの扱いだよ……。｣
そう言いながらやれやれ、と言う仕草を見せてきたこら1発ぶん殴ってやろうかと思ったがなんとか押さえて話の続きをした。
｢行ってらっしゃいませ桜様。もし、何かあったら読んでくださいまし、すぐに駆けつけますので。｣
そう言って見送ろうとしたのだけれど
｢あんたは来ないの?｣
｢……ええ。｣
そう伝えると何故かニヤリ、と嫌な笑みで
｢そんなに顔、見せたくないの？｣
｢ええ。君も私のみにくい顔なんて見たくないだろう。｣
そう言って今度こそ見送った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅華(プロフ) - 終わってほしくなかったです。できれば続きを書いてください (2018年8月14日 19時) (
レス) id: 92763e33e2 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - すごく面白いです！！なんかもう続きがきになってしょうがないんですけど！！こんな作品かける人がいたんですか！？って感じですっ！これからも頑張ってください！！応援してます (2018年5月28日 22時) (レス) id: 8aea4f5179 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：若葉 | 作成日時：2017年11月13日 22時
