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第242話:恋人らしく ページ7

「それに、ようやく大きな行事…、中間考査に体育祭、新聞騒動に県外合宿が終わってひと息吐いたところだから。

昨日まで忙しくてなかなか隙間を縫うような時間しか取れなかったけど、これからは恋人らしいことも徐々にしていく予定だからそのつもりで。」


なんてことだろう。今までだって相当赤司さんとの甘い時間に真っ赤になって蕩かされてきたというのに、全然序の口だったらしい。

徐々にと言うからにはいきなりこう、凄いことにならないとは思うけど、ペースやレベルを上げていくことは既に彼の中で決定事項らしい。




でも、その、私は全然…嫌じゃない、というか。



赤司さんとなら、と思ったからこうしてお付き合いしてる訳で。





「…はい。


私も早く、赤司さんのこと…好きって言えるように、いっぱい学びますから。

えっと、だから…、これからも、お手柔らかに、よろしくお願いします」



私の頬を持ったままの彼の両手に、自分の手を重ねる。
それだけで、私の覚悟をこの人はきっとちゃんと読み取ってくれるだろう。

にこ、と笑って見せる私に釣られたように、でもさっきまでとは違って眉根を少し下げた力の抜けた笑顔で彼は言う。




「ああ。精々励むよ。
こちらこそ、よろしく。」




そうして降りてくる唇へのキスには、確かに私もだいぶ慣れてきたらしい。

満更でもない、とは言わないけど、恋人としての次のステップに進むのはやぶさかではないと思ったり。



本当にこの人は、人をその気にさせるのが上手いんだから。

第244話:追伸→←第241話:理由



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白虎 - 赤司くんはやっぱりカッコイイですね〜 (7月21日 10時) (レス) id: eab1ac402f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mae | 作成日時:2022年4月19日 19時

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