姐ゴリラ系眠り姫 (ページ26)

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手作りページ26

貴方side

朝になって目を開けると埃の塊が落ちてきた

いやマジでボロくなったな

今日は…ってか当分暇だしリハビリがてら掃除でもするか

「おやあ?お嬢ちゃん起きたかぃ?」

1人のゴーストが私に話しかける

『おう、おはようさん、今日ここ久しぶりに掃除すっけど一緒にどーよ?』

冗談のつもりで言ったがゴーストがは笑顔であぁ、やろう!と答えた

はぁ素直か。ホントあんたら懐くと可愛くなるよね

まだ若干動かない足をベッドから降ろして壁に手を付き談話室へ向かった

談話室に着くと何やら焦げ臭い匂いが漂ってきた

『何だァ?』

何の匂いだと思えばユウ君がモジモジしながら後ろ手に隠していたものを差し出した

グリム君は苦笑いを浮かべている

ユウ君の手元を見るとそこそこ黒く焦げた目玉焼きと食パンがあった

自分で作ったのか?と聞こうと思い口を開けたらユウ君が先に口を開いた

「ぼ、僕も朝ご飯作ってみました…」

これは食べてみてくれという事だよね?

おぉ、良いねぇ。

「や、やっぱりこんな黒いの食べて貰う訳にはいきませんよねっ!」

とか言うもんだから。無視して食ったよね

食べた感想としてはまぁ、美味くはない

めっちゃ苦いとこは苦い

でもわざわざ早起きして作ってくれたんだからグチグチ文句は言わない

『もしかして初めて作った?』

と聞けば若干頬を染め静かに小さく頷いた

それが可愛らしくてつい微笑んでしまった

『味はともかく頑張って作ってくれた気持ちはしっかり受け取ったよ。ご馳走様、ありがとう。さ、授業行ってきな!遅刻すんぞ!』

と頭を撫でながら言えばﾊﾟｧｯと効果音が付きそうな程目を輝かせ笑顔でグリム君と校舎へ向かっていった

あーこんな弟が欲しいわぁとか思いながら食器を浮遊魔法を駆使して洗う

「お嬢ちゃんはホントに魔法の扱いが上手いねぇ」

そうゴーストは褒めてくれる。いやあ、照れる照れすぎて溶けるわハッハッハ((

まぁ昔から叩き込まれてたとこあるからね
魔法使う時だけばーちゃんが鬼だったよ

『さ、掃除すっか!』

まぁ掃除といっても魔法使って遊ぶみたいな感じなんだけど