姐ゴリラ系眠り姫 (ページ14)

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再会ページ14

ラギーside

正面から若干前屈みで歩く人がいて自然とそこに視線が行った

今にも倒れそうだった。見てられないと思い手を貸そうと近寄った途端倒れかけた

オレは咄嗟に体を支えようとしたが相手の腹に腕が入ってしまった

まぁ、支えることは出来たから良いか。

大丈夫か。そう声を掛けようとしたら相手がこちらに顔を向けてきた

その顔は俺が何ヶ月も待っていた顔だった

思わず「A…?」と言ってしまった

そしたら前みたいな笑顔でそうだよと言った。

彼女の存在を確認できた瞬間目頭が熱くなった。こんな顔見て欲しくなかったから力いっぱい彼女を抱き締めた

良かった、もう目を覚ましてくれないんじゃないか、そう思っていたと告げれば

もう大丈夫、起きた。と優しい声でそう言った。

前からその大丈夫には安心してきた

アンタのその言葉には魔法でもかかってんスか

笑えば笑顔が似合ってると褒めてくるし相変わらずよく分かんねーあだ名付けてくるしで目の前にいるのは本物なんだと確信した

オレは1人ホッとしているとAは何か用事があったらしく急がないといけないと言った

その体で行けるとは到底思えないんスけど…
送ると言えば断るの一点張り。変なとこで頑固なのも変わっていない

そこでオレは面白い案を思いついた
サバナクローに連れて行くフリをしよう。と
それなら抱えて鏡の前まで連れていけるだろうと思った
正直連れて行きたいっスけど今の時期は連れて行くわけにはいかない

冗談でサバナクローにお持ち帰りと言えば真剣な顔でそれはまだできないと言った

大切な約束があるらしい

大切な約束と聞いて少し胸がむず痒くなったのは気のせいだろう

ハーツラビュルへ続く鏡の前で下ろせばサンキュ…と返ってきた

次会った時はサバナクローに連れて行くと冗談を言えば少し困った笑みで保健室で少し話をするくらいで勘弁と言った