【ヒロアカ】わたしの視える色は (ページ4)

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「誰…??」

状況が理解できない。

「荼毘だ」

「そうですか…私は花見Aです…」

「ああ、知ってる。お前が花見Aだから誘拐したんだ。お前、随分と寝てたな。一瞬死んだのかと思ったぜ。」

リーダーには殺すなって言われたからなと言って私を見下ろしている。

もう一度言う。

状況が理解できない。

「あ、すみません…」

「別に気にすんな。」

どうして私が謝る。なんで私が悪いことしたみたいになってるんだ。

「私は誘拐されたんですか??」

「だからそうだって言ってんだろ。何度と同じこと言わせんじゃねーよ。」

「あ、ごめんなさい…」

だからどうして私が謝る。

はぁ、だから俺は嫌だったんだ。あいつら面倒事押し付けやがって。

荼毘という男が1人でブツブツ呟いてるのを見てなんとなく、この人をこれ以上怒らせてはいけないと悟ってしまった。

誘拐したということは恐らく敵だろう。

この人を怒らせたら私は殺されてしまうかもしれない。

だから怒らせないようにするためにはどうすればいいだろう…

「おい、まだ他に聞きたいことがあるのか。今なら答えてやるよ。」

考えろ。考えるんだ…

この人を怒らせてはいけない。だからといってこのチャンスを無駄にしてはいけない。

少し考えたら思い出した。

私って、最後にご飯食べたのいつだっけ…??

昨日は忙しくて、お昼ご飯たべれなくて、夜ご飯を買いにコンビニに行ったんだ。

そうだ。その時に急に後ろから抑えられて気づいたらここに居たんだ。

ということはもうまる1日、何も食べてない…

「おい、さっさと応え…」

「……た、………い。」

「は??」

「おなかすいた…、なにか食べたい。」

「は??」

腹が減ってはなんとやらっていうからね。