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SG
『遅れてすみません..!』
この静かな空間に控えめな鈴のような声が響いた。
「...おう、大丈夫だ。今日はまだ3人くらいしか来てねぇから」
よかったと胸を撫で下ろす彼女の姿は
誰しもが魅了されてしまう美貌の持ち主_____
ではなく
金色のグルグルと巻かれた髪の毛に、耳にはピアス、少しぽちゃっとした体型、そしてメイクに塗りたくられた顔の持ち主である。
メイクの下の顔はどのようなのか知らないが、目元がギラギラしていて見てて痛い。唇が、これでもか!もうやめてあげて!といいたくなるほど赤く塗られていて血を吸った後の吸血鬼のよう。
どこまで心が広い人でもお世辞にも可愛いとか美しいと言う言葉は口にだせないだろう。
俗に言う ブス な ギャル である。
そんな彼女がなぜ図書委員という、クラスの役員など誰もが選ばなさそうな、残り物のような役員、おとなしいやつがやる委員会などを選んだのか。
またなぜこんなにも知能の低そうな格好をしながら、あんなにも律儀に喋るのか。
俺が年上だからなのか?
おれには理解しがたい。
いやしかしどんな理由であれこの違いにはいつまで経っても慣れることはできないのだ。
初め会った時なんて「は?」の一言、いや一文字しかでなかった。
これは、ギャップ萌えとやらを狙ってやっているのだろうか、だとしたら今すぐやめたほうがいいと思う。
とりあえず喋り方をギャルっぽくするか、その化け物みたいなメイクをやめるべきだ。と声を大にして言いたい。
というか必ず後者を選ぶべきだ。
そんなことをこの女(確か名前は チョンA)を盗み見しながら考えていると
奥からなにやら興奮しながら喋る声が聞こえてきた。
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Pちゃん()(プロフ) - 続き書かないんですか?めちゃ気になります!更新頑張って下さい。 (2019年12月7日 21時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
いえす - 良い小説ですね。次も期待して待ってます! (2019年11月18日 20時) (レス) id: b58bd55c9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウナギ師匠 | 作成日時:2019年11月17日 1時