◇ ページ8
目黒side
それが終わってからはもうずーっと上の空。
５分おきぐらいにラウールと交代で様子を見てるけど、その度に入ってくる報告は、声を上げるわけでもなく、のたうち回るわけでもなく、ベッドの上でただ一点を見つめて静かに泣いているというもの。
ラウールが朝食を持っていった時も、ちぎったパンやフルーツを口元に持っていけば食べるらしいが、ただ単に咀嚼をしているだけ、という感じで、自分から食べようとすることもなければ「おいしい！」と笑顔を見せてくれることもないという。
目「どれくらい食べれた？」
ラ「まあ半分はなんとか。途中からもう口塞いじゃって、」
目「え、まじか…」
精神的に不安定になると食欲がなくなるのは子供に限ったことじゃないけどさ。
食べたら食べた分だけ大きくなるようなこの歳でその反応は好ましいものではない。
もっと子供らしくご飯やお菓子に貪欲で、俺たち看護師を困らしちゃうくらいのワガママだって言って欲しい。
……あ、もう5分経つ。
見てくる、とだけ言って俺は個室に向かった。
カラカラっとドアを開くと、ラウールの言った通り両手で口を塞いでいて、目は虚ろで、だけど苦しそうというより……眠そう？
亮「っ、ん……(ﾌﾙﾌﾙ)」
入ってきた俺に気がつくと、泣きそうな顔で首を横にふるふる。
そんな、怯えるような顔しなくていいのに。
目「怒ってないよ。大丈夫。頑張って食べたからもうおしまいにしようね」
スっとトレーを持ち上げて廊下にいるラウールに渡す。
目「お腹すいてなかった？」
亮「……ねむい、」
目「あ、そっかそっか。気づかなくてごめんね。おっきする時起こしてあげるからねんねしよっか」
心做しか表情が緩んだ亮平くん。
お昼寝の時間ではないけど、6歳にもなればこれくらいのリズムのズレはすぐに調整が効く。
目「なんか困ったことあったらここ押してね？」
亮「うん…」
寝起きがあんな状態じゃ眠りも浅いよな。
まっさらなシーツに沈んで行ったチャーミングな寝顔を眺めつつも、めめ！とラウールに急かされその後は業務に戻った。
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おいぬ(プロフ) - 優真さん» いつも読んでいただきありがとうございます¨̮⃝メッセージに送りましたのでご確認ください！ (11月6日 22時) (
レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
優真(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく拝見しております。パスワード保護のパスワード教えていただきたいです！ (11月6日 22時) (レス) id: 3196b3602d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - おいぬさん» とんでもないです！ありがとうございます🙇🏻♀️主さんのペースで頑張ってくださいね👍 (8月12日 11時) (レス) id: 76a37fd4ff (このIDを非表示/違反報告)
おいぬ(プロフ) - ののさん» メッセージにお送りしました！読んでいただいてるのに更新が滞っていてすみませんᐢ ; ˙̫ ; ᐢ (8月12日 9時) (レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - いつもたのしか拝見させていただいてます🙇🏻♀️パスワード保護されている小説を読みたいです😻パスワードを教えてください🙇🏻♀️🙇🏻♀️お手数ですがお願いします (8月12日 7時) (レス) id: 76a37fd4ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいぬ | 作成日時：2022年8月3日 22時
