はじめまして ページ7
目黒side
昨日の夜、お母さんと涙のお別れをしてから迎える初めての朝。
今のところ伝えてくれる言葉は「うん」「いや」「やめて」くらいで俺も翔太くんもちょっと悲しい。
目「亮平くんおはよ〜」
朝の検温をしに個室を訪ねると、ベットの真ん中に寝かせたはずの体はベッドの端、部屋の角になっている部分でくたぁと倒れていて、手が中途半端に耳を塞いでいた。
目「亮平くん……」
明らかに環境に追いつけていないことを示すその姿。
これに関してはほんとに時間をかけるのが一番だからどうしようもない…と思いつつとりあえず検温だけ済ませるために縮こまってる体を抱き上げる。
亮「っ……！？やだっ……！」
目「ごめんごめん、」
悪夢に魘されていたのかと疑うほどに汗びっしょりで重くなった体とは裏腹に、パチッと目を覚ましてやだやだと暴れる。
暴れる、と言っても力任せにジタバタすると言うより、怯えるように震えながら身を捩るだけなんだけど。
そういう動作一つ一つを見る度に、ここで過ごすことの苦痛さを訴えられている気がして辛くなる。
目「ごめんね亮平くん、、お熱測りたいから脇の下ピピってしてもいい？」
亮「んんっ……」
目「そっか、」
体温計を嫌がる子供は少なくない。
目「じゃあ手首こうやって見せてくれる？…うん、ありがとね」
一応、と思って持ってきていた非接触タイプの体温計を手首にかざして検温は完了。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 950人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おいぬ(プロフ) - 優真さん» いつも読んでいただきありがとうございます¨̮⃝メッセージに送りましたのでご確認ください！ (11月6日 22時) (
レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
優真(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく拝見しております。パスワード保護のパスワード教えていただきたいです！ (11月6日 22時) (レス) id: 3196b3602d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - おいぬさん» とんでもないです！ありがとうございます🙇🏻♀️主さんのペースで頑張ってくださいね👍 (8月12日 11時) (レス) id: 76a37fd4ff (このIDを非表示/違反報告)
おいぬ(プロフ) - ののさん» メッセージにお送りしました！読んでいただいてるのに更新が滞っていてすみませんᐢ ; ˙̫ ; ᐢ (8月12日 9時) (レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - いつもたのしか拝見させていただいてます🙇🏻♀️パスワード保護されている小説を読みたいです😻パスワードを教えてください🙇🏻♀️🙇🏻♀️お手数ですがお願いします (8月12日 7時) (レス) id: 76a37fd4ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おいぬ | 作成日時：2022年8月3日 22時
