あなたはだれ？ ars s.s (ページ8)

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7. o side ページ8

あの後ニノに起こされて、そのまま帰って来たけど寝てたみたい。起きたら電話がかかっていた。誰だろうと携帯を見たらニノだった。直ぐにかけるとニノが出た。

o「もしもし〜どうしたの〜？」

n『あっ大野さん！やっと出た…何回もかけたんですよ！』

o「ごめん寝てた…それで…どうしたの？」

急に黙り込むニノ。それで、メンバーに何かあったのだと察しがついた。

n『実は…翔…さんが…』

o「翔くんがどうしたの？」

その後の言葉は衝撃だった。

n『翔さんが…事故に…あいました…』

ｺﾞﾄﾝ
携帯を落としてしまった。慌ててひろうとニノが話していた。

n『リーダー？それで…直ぐに…病院に運ばれたのですけど…意識不明で…その…直ぐに病院に来て欲しいです…』

o「わ、わかった。すぐ行く。どこの病院？」

ニノから場所を聞いて電話を切り、直ぐにタクシーを呼んで病院に向かう。その時のおいらは何も考えられなくなっていた。
どうして…どうして翔くんなの…？どうして…
泣きそうなのを堪えていると病院についた。

o「ありがとう。」

運転手にそう告げて翔くんのいる所に早足で向かった。案内されたとこに行くと皆いた。

皆…泣いていた…

a「っ…リーダー？リーダー！」

相葉ちゃんが飛びつく。それと同時に皆顔を上げる。

n「リーダー…やっと来ましたね…」

o「ニノ…翔くんは…？」

n「翔さんは…頭の衝撃が強くて…もしかしたら…このまま…目覚めないかもって…」

絶句した。だって、さっきまで笑ってたんだよ？智くん！って嬉しそうに話しかけてきたんだよ？さっきまで心の中では嘘だと思ってた。

o「翔くんは…今どこに…？」

ニノが指差す病室に入ると、そこには包帯に巻かれた翔くんが横たわっていた。姿を見るだけでどれだけ酷かったのかが容易に想像出来る。おいらはそれを見て、膝から崩れ落ちた。

o「あ…あぁ…」

気付くと皆周りにいた。その時おいらが泣いていることに気が付いた。
その後はみんなで泣いた。泣いて泣いて、皆目が真っ赤になっていて、少し笑えてきた。みんなの涙が止まったら、今後について話し合った。結果、嵐の活動を全面休止することにした。ジャニーさんに連絡すると、明日記者会見を行うことになった。皆明日のためにと一旦帰ることにした。おいらは家に帰っても翔くんのことしか考えてなかった。だから、悪い方向に考えないように、サッとシャワーを浴びて寝ることにした。明日のことを考えながら…