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7. 世界線 ページ8
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「ねぇねぇ、Aっているかな?」
「及川くんが呼んでるよ〜」
『奏……断っといてください!』
「良いけどさ、本人を前にして言っちゃってるよ?」
「そうだよ酷いじゃん!ねぇ、奏ちゃん!」
「あぁ、はぁ……。」
『ちょっと?気軽に奏の名前呼ばないでよね、奏が引いてるから。』
「うっそ!」
「A、そろそろ移動教室行かない?及川くんも大した用事じゃなさそうだし。」
『あ、早く行かないとだね…。』
中学3年生の時の私は高校生でも徹と話している、そんな光景、想像してなかったんだよね。
「えぇ……うん、分かった。」
『あ、うん。』
正直、引き止められると思っていた。徹の性格が諦めない……分かりやすく言えば"執念深い"から……まぁ、引き止められてもどうすることもできないんだけどさ。
『ばいばい』
でも、引き止められないと寂しくなっちゃうとか、私って本当にダメだなぁ……。
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作者名:羽瑠 | 作成日時:2021年10月10日 14時