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江口「梅ちゃん!」
西山「ちょ、ストップ!」
工藤くんに掴みかかる裕一郎くんを宏ちゃん達が必死に止めようとしてくれていたが私は足が震えて動けなかった
梅原「てめぇ…」
工藤「なんでお前みたいなやつ…」
梅原「あ…?」
お互い睨みつけ合う中工藤くんはボソッと呟くと私に顔を向けた
工藤「俺はずっとAが好きだった。だからあの時声をかけたんだ」
貴方「工藤くん…」
工藤「あんな嘘信じた俺がバカだったよ。でもあんな事が無ければ俺達は絶対上手くいってた」
私が工藤くんと付き合ってたかもしれないって事…?
工藤「それなのに…こんな奴に…Aの気持ち考えないで縛り付けようとする奴に取られるなんて思わなかった」
梅原「…!」
何を言ってるの…?取られる…?
私は工藤くんのものじゃないよ
工藤「そうだろA!」
貴方「………違うよ」
足の震えは止まり工藤くんを真っ直ぐ見つめて自分の気持ちをそのままぶつけた
貴方「あの日声をかけてくれた事は本当に嬉しかったし今も感謝してる。だけど工藤くんの事そういう風には見てなかった」
工藤「っ…けど祭り一緒に行こうとしてくれてたじゃん!」
貴方「うん…祭りに行ったら工藤くんと友達になれると思ってた」
工藤「…」
あの時は友達の作り方がわからなくて私なんか友達と思ってくれてないだろうと思ってたから
だからあの日祭りに行ったら言おうと思ってたんだ「私と友達になってください」って
貴方「それから昨日も言ったけど裕一郎くんは私を縛り付けたりなんてしてないよ。いつも私の気持ちを尊重してくれるもん」
工藤「…でも!こんな重い奴と付き合ってても楽しくないだろ!」
貴方「私は裕一郎くん以外の人と付き合った事がないから分からないけど…裕一郎くんは重くないと思うよ?」
工藤「…」
貴方「もし一般的に見て裕一郎くんが重いとしても私は今の裕一郎くんでいて欲しいな。その重さは私にとっては必要なものだから」
梅原「ヒツジ…」
裕一郎くんは工藤くんから手を離すと私を強く抱きしめた
そんな裕一郎くんに嬉しさと、黙っていた事への罪悪感から同じくらい強く抱き締め返した
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はっとり(プロフ) - のぞみさん» のぞみ様、コメントありがとうございます!嬉しいです( ; ; )これからも頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します! (2021年4月9日 21時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - 感情移入して泣いちゃった。でも更新頑張って下さい♪ (2021年4月9日 18時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
はっとり(プロフ) - ゆりさん» ゆり様、コメントありがとうございます!わああああ!!そう言って貰えて凄く嬉しいです(><)これからも頑張りますのでよろしくお願い致します! (2021年3月18日 20時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - めちゃくちゃ好きで何度も読み返してしまいます……大好きです!!(突然の告白) (2021年3月18日 20時) (レス) id: 5148eaa1f4 (このIDを非表示/違反報告)
はっとり(プロフ) - サチさん» サチ様、コメントありがとうございます!この後どうなるのかやら、、、、(><)続き頑張ります! (2021年3月17日 0時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はっとり | 作成日時:2021年3月10日 22時