■ ページ22
｢この世界に入るとな｣
由利さんは、ゆっくりと口を開く
｢プライベートの時間が確保しにくくなる｣
｢……はい｣
｢だから、家に帰ると誰かがいてくれるだけで
救われる時だってある｣
出してもらったお茶を
ゆっくりと啜っていた
｢そういう存在になればいいんだ｣
｢………｣
｢オンとオフを切り替える為の人になってあげればいい｣
私の覚悟は
少しぐらついたけど、
今の言葉で、ぐらつきは無くなった。
｢ありがとうございます｣
｢いや、構わない。彼はきっといい議員になると思う。応援や協力したくなるかもしれないが
一線引いて、一人の男のそばにいてやってくれ｣
話しすぎたな、とかわいたように笑い
由利さんは、電話をしていた
｢君には、助けもらってばかりだな｣
｢………え？｣
｢久しぶりに、女性とゆっくり話すことが出来た｣
そうだ、奥さんは……
｢こういう支えがあると、強くなれるものだな｣
なかなか座らない由利さんを不思議に思うと、閑静な住宅街にに使わないバイク音が聞こえてきた
｢迎えが来たようだよ｣
｢え……｣
｢議員というのは、借りは返すものだ、頑張りたまえ｣
玄関に向かうと、ヘルメットを取って
セットされていない、茶色い前髪が
夜風に揺られていた
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愛里 - いつも楽しく見させてもらってます！更新が楽しみで仕方ありません！ (2019年3月26日 19時) (
レス) id: eaf08fa14a (このIDを非表示/違反報告)
お - すごく面白いです！！更新待ってます！！ (2019年3月13日 12時) (レス) id: 7dfbf1448b (このIDを非表示/違反報告)
雨 - 初めまして！この小説凄く好きです！更新ある度にウキウキしながら読ませて頂いています！これからも楽しみにしております！＾＾ (2019年3月11日 13時) (レス) id: 2b7a01595e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まさゆめ | 作成日時：2019年3月11日 9時
