〜Trentacinque〜 ページ36
ジョットside
「な…なんだ突然！？」
こぼしてしまったインクを無視して続ける。
突然のことで本当にびっくりしてしまった。
こんなに取り乱すなんて、自分で言ってはなんだがらしくない。
「やはり図星でござるか！」
「究極に素直じゃないな！」
目の前の原因の二人がニヤニヤしている。
なんだかとても悔しい。
……本当は、誰にも言いたくなかったんだがな。
胸の奥にしまっておくつもりだったのに。
「……ばれてしまってはしょうがないな」
本当に、ここのやつらは勘が鋭くて困ってしまう。
…さすがにランポウは気づいていないだろうが。
「…認めるのでござるね」
「正直でいいことだ！」
して…と雨月が続ける。
「その思いは本人には伝えぬのか？」
…問題はそれだった。
戻ってきたときにはきっとAに愛する人ができていたと思ったのに。
彼女は三年、ずっとそんなことはなかったらしい。
見た目はいい方なので男はほっとかないはずだ。
まさか町に出なかったのか…？
…あいつは異様に町を嫌っているのは今でも同じだ。
どうしてだかは未だに教えてくれない。
昔から頑固なところは変わらず、大事なことも教えてはくれない。
そこにいつも困ったものだ。
困ったときはいつもAの祖母に尋ねていたものだが…
今回まで頼るべきではないし、迷惑だと思うので聞かないことにする。
あの人は本当になんでも知っている人だった。
「…ジョット？」
物思いにふけっているとナックルが不思議そうに俺の顔をうかがっていた。
…そうだな、いつか言える機会があるなら言いたいものだ。
「…少なくとも、言う時は今じゃない」
「まぁそうだな」
「今言ったらＧに殺されるでござる」
顔を見合わせて笑った。
その様子がすごく想像できた。
「…この戦いが終わってゆっくりできる時が来たら、言いたいと思ってる」
正直に二人に言った。
関係が壊れてしまうのがすごく怖かったからなにも言えなかった。
でも、きっと今なら言える気がした。
………A、愛してるよ
そう、言える気がした。
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剣姫(プロフ) - 桜さん» そうなんですか？指摘ありがとうございます。 (2013年12月12日 10時) (
レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - ボカロの曲って本当は使っちゃいけないんですよ。犯罪ですから。 (2013年12月12日 9時) (携帯から) (レス) id: f012e85f71 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - 出席番号２１番さん» ありがとうございます！原曲、いい曲ですよねぇ(*´∀｀)期待に添えるよう、頑張ります！ (2013年9月18日 15時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
りんちょ(プロフ) - えええええええ｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2013年9月18日 15時) (レス) id: 3a119346ee (このIDを非表示/違反報告)
出席番号２１番(プロフ) - とってもドキドキして冷や汗が止まりませんｗ原曲を知っていると胸が痛くなります。更新応援してます！頑張って下さい＾＾＊ (2013年9月15日 14時) (レス) id: c9b1900a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣姫 | 作成日時：2013年8月25日 15時
