〜Uno〜 ページ2
今日も平和な町だった。
ここはイタリアのとある町。
私は平凡な日々をこの町で十六年を迎える。
そこでは私は普通の少女で、一人前に恋もしたんだ。
「…A！」
家の前で花に水をやっていると大好きな彼の声が聞こえた。
振り向けば、愛しい彼の笑顔があった。
「…――ジョット！」
大好きな彼の名前を呼んで、彼のもとに駆ける。
私は純粋な日本人の子供だ。
両親曰く、母国ジャッポーネから追い出されてしまったらしい。
神様を信じちゃいけなかったのに信じちゃったから……
後悔はしてないんだって。
それから父さんと母さんはあてどもなくさまよってたらこの国にたどり着いて…
今一緒に住んでいるおばあちゃんに救ってもらったんだって。
どこの国も私たちの言葉も分からないし、得体のしれない人間なんてどこの家にも入れてくれなくって…それなのにおばあちゃんは入れてくれて、すごく助かったって。
私もおばあちゃんが大好きなんだ、優しいから。
その数年後、私はこの家で生まれた。
そのころには二人とも言葉をしゃべれるようになったんだけど、日本人だから、という理由でどこの病院も受け入れてくれなかったからここで生んだんだって。
成長した私はある日外に出た。
町に出るとなんだか避けられているような気がした。
なんでだかその時は理由が分からなかった。
そのまま気にせず町を歩いてると、男の人たちが私にぶつかってきた。
「わっ…！」
まだ十歳だったわたしはいとも簡単に転んでしまった。
「いてて…」
起き上ってぶつかった人に謝ろうとすると
「うわ、ジャポネーゼじゃん」
「最悪だな…この服あらわねぇと」
気持ち悪くニヤニヤ笑う男の人たちが目に入った。
「あ…えと…ごめんなさい……」
とりあえず素直に謝ってその場を去ろうとした。
しかし
「おっとお嬢ちゃん…まさかそのまま帰っちゃうの？」
「おーいててて……骨折れっちゃったぜ〜」
「ぎゃははは！！」
「そう言うわけだから嬢ちゃん…金、出してくんね？」
そういうわけにはいかなかった。
男の人に腕を掴まれて逃げることができなかった。
どうしよう…
突然のことに頭がこんがらがって涙が滲み、目の前が揺れる。
「おいおい、泣かないでよ〜」
「兄ちゃんのほうが痛くて泣いちゃいそうなのによぉ〜」
気持ち悪い笑いが周りから聞こえる。
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剣姫(プロフ) - 桜さん» そうなんですか？指摘ありがとうございます。 (2013年12月12日 10時) (
レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - ボカロの曲って本当は使っちゃいけないんですよ。犯罪ですから。 (2013年12月12日 9時) (携帯から) (レス) id: f012e85f71 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - 出席番号２１番さん» ありがとうございます！原曲、いい曲ですよねぇ(*´∀｀)期待に添えるよう、頑張ります！ (2013年9月18日 15時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
りんちょ(プロフ) - えええええええ｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2013年9月18日 15時) (レス) id: 3a119346ee (このIDを非表示/違反報告)
出席番号２１番(プロフ) - とってもドキドキして冷や汗が止まりませんｗ原曲を知っていると胸が痛くなります。更新応援してます！頑張って下さい＾＾＊ (2013年9月15日 14時) (レス) id: c9b1900a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣姫 | 作成日時：2013年8月25日 15時
