俺の焼きたてメロンパン冷めるんだけど【名探偵コナン】

ゼロとメロンパンの執行人４ ページ16

「やっぱ叩かれてんな、警視庁。特に公安」

「ですね」









コンビニに置いてある新聞に軽く目を通し、仕事の早い事だとため息をつく。


たまたま店内で会った高木は俺の後ろについて、会計を終えた後、並んで道を歩く。








「あの、猫川さん･･････なんか怒ってます？」







おそるおそると言った様子で、問いかけてくる高木。








「ん？そう見えるか？」








苦笑しつつ聞き返せば、ほっとしたような顔で高木が口を開く。








「はい。それにいつもより、燃えてます、よね？」

「それは皆んな一緒だろ」

「周りが燃えてても１人冷めてるアウトローな人だとばかり思ってたんで」

「･･････嫌いなんだよ、俺、公安のやり方が」

「はい？」

「高木お前気づいてないのか？･･････いや、まあいっか」

「どういう事ですか？ってちょっ、待ってくださいよ！」









追いかけてくる高木を無視してスタスタと歩く。


公安が実際どういう事をしてるか何て、高木は知らなくてもいっか。


･･････そう。知らなくてイイ事。






国を守るための違法捜査に違法作業。

俺はそんな正義認めねぇ。







脳内をちらつく、風見さんや降谷の顔。

そして、江戸川君や毛利探偵、蘭さんの顔。







大きなもののために、進んで少数を犠牲にするか？

そんなの許されるはずがない。








「･･････後悔させてやる」








俺のイライラは最高潮に達していた。

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