ゼロとメロンパンの執行人3 ページ15
「所属と名前を言え」
「警視庁公安部、風見裕也です。ガスを爆発させた発火物の件」
「まだだ」
「刑事部で、電気設備を調べています」
佐藤の言葉に同意をするように頷いて黒田さんを見る。
「その発火物ですが、高圧ケーブルかもしれません」
堂々として言い切る風見さん。
高圧ケーブル・・・・・・?
「まさか!工事ミスが見つかったのか」
「いえ。しかし、高圧ケーブルの格納扉に焼き付いた指紋が見つかりました」
「つまり爆破前についた指紋か」
手早く映し出される資料。
思い出すのは現場検証時、目についた剥き出しの高圧ケーブル。
公安が先に格納扉を回収してたからか。
「はい。現場に入ったのは、工事関係者と今朝警備点検した我々公安部だけ。よって工事関係者の指紋、及び警察官の指紋をデータベースで照合した結果、かつて警視庁捜査一課に所属していた
____毛利小五郎の指紋と一致しました」
・・・・・・そうさ、公安ってこういう奴らだ。
絶句し騒めく捜査会議の中、何も言わずに席を立った。
ガッカリだよ、ゼロ。
_____
________
公安部から提出された書類も含めて、全て目を凝らしながら読む。
久しぶりに頭使うと、疲れるな。
最後に取った休憩は・・・・・・8時間前くらいか?
って、電話?江戸川君か。
「どうした江戸川君?っつーのは、白々しいな。サミット会場の爆破の件だろ」
《うん。猫川さん、何か知ってる事があれば教えてほしいなーって》
「悪ぃけど、今暇じゃねーんだ。高木辺りを頼ってくれ」
ブチっと通話を切り、裏向きにしてデスクの上に置く。
「猫川ー!昼頼めるか?」
「無理っス。悪いけど他に頼んでください」
そう言うと、背後から後頭部に何かを叩きつけられる。
「ってぇ!何するんですか!」
「どうせ根詰めすぎてんだろ?息抜きして脳も休ませてやんな」
肩をすくめる先輩。その手には書類の束。
なるほど、それで俺の脳細胞を殺したわけね。
「・・・・・・先輩って意外に不器用っスよね」
「テメェはもっと可愛げを持てよ。ホラ、行ってこい。残りはお駄賃な」
千円札1枚を受け取り、近くのコンビニまで出た。
スマホをデスクに置いたまま・・・・・・
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ぶどう - 颯さん» コメントありがとうございます!もうすぐ続編出すので、これからも楽しんでくだされば幸いです。 (2022年9月29日 8時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
颯 - はじめまして、繰り返し小説読ませて頂いています!とても好き、とにかく猫川さんの性格、言動、全て好きです。これからも読み返していこうと思います。頑張ってください! (2022年9月23日 21時) (レス) @page47 id: 65bc4a3600 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - ( ・´ー・`)どやwさん» すいません、不親切でしたね。コメントで言ってもらって大丈夫です(むしろそれ以外の方法がわからない)。ルパコナは書く気満々です。コメントありがとうございました! (2022年8月29日 18時) (レス) @page46 id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
( ・´ー・`)どやw - えっと…コメントで言って良いのか悪いのか…。コメントでリクエストをお願いします。それでルパコナでお願いしたい…!ゼロとメロンパンの執行人という素敵なお話有難う御座います!どんな最新話でも楽しみにしてます! (2022年8月29日 16時) (レス) @page46 id: 4e2cb1d965 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - おと。さん» コメントありがとうございます!ただのめんどくさがりな三軽男なんですが、気に入ってもらえて嬉しいです。頑張らせていただきます! (2022年8月16日 19時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶどう | 作成日時:2022年8月7日 11時